『動物のお医者さん』のススメ。【もしかして、知らない?】

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ここ数日、SNSで目にする機会が多くなった『動物のお医者さん』。

一体なんでかと思ったら、白泉社が、「花とゆめ」創刊46周年を記念して、自社が運営する漫画アプリマンガparkで『動物のお医者さん』の全話を無料開放という大盤振る舞いをしていたのですね。

(2020年5月4日まで)

 

『動物のお医者さん』は、1987年から1993年まで連載された人気作品ですが、年月を経て、若い人だと知らない人も多くなってきました。

題名や表紙からあらぬ想像をして

 
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なんか、ペットが死んじゃう話とかムリ・・・。

 

という人たちもいらっしゃるようなんですが、この漫画、全然そんなんじゃないので安心して読んじゃってください!!

『動物のお医者さん』あらすじ

 

『動物のお医者さん』は、漫画家佐々木倫子さんの作品。

1987年から1993年にかけて白泉社の『花とゆめ』という雑誌に連載されていました。

(全119話)

 

単行本としては、花とゆめCOMICSで全12巻、白泉社文庫版では全8巻、愛蔵版が全6巻。

2160万部以上の売り上げを記録し、2003年にはテレビドラマ化もされています。

テレビドラマの方はちょっと・・・、色々と世界観を出すのが難しかったかなという感じです。

 

「佐々木倫子さんの漫画を映像化するのは難しい」という趣旨の記事を以前書きました。

気になる方は、後で読んでみて下さいね。

 

さて、『動物のお医者さん』は、ほとんどが1話完結のコメディーです。

コメディーですよ、奥様。

決して泣ける話とか悲しい話ではありません。

加えて、ほぼ恋愛要素もゼロなので、小さなお子様から大きな大人まで、老若男女が楽しめる、近頃では稀有な存在の漫画です。

しかも、すごく面白い!!

 

舞台は北海道。

作者は北海道出身・北海道在住の漫画家さんなので、北海道を舞台とした漫画がいくつもあるんです。

 

とある高校に通う主人公のハムテルと二階堂は、すぐ隣にある北海道大学の敷地を突っ切って地下鉄の駅へ向かうのが日常となっていますが、ある日、ひょんなことから北大の教授に子犬を押し付けられます。

 

結局子犬を飼う事にしたハムテルですが、その医療費にビックリ。

 

将来の事もさしてはっきり決めていなかったハムテルは、『自分で直した方が早くて安い』という理由で、北大理Ⅲに進路を決めます。

 

話はここから展開しますが、ここでひとつ。

 

『そんなに簡単に北大(旧帝大なので、かなり偏差値が高い)、ましてや理Ⅲに入れるのか???!』

 

という疑問が湧いてきますが、ご安心ください。

ハムテルが通っている高校は、北海道では1、2を争う進学校です。

 

漫画でははっきり描かれていないけれど、北海道大学のすぐ横(というか、ほとんど敷地内)にある高校で詰襟といえば、「札幌北」(偏差値71)という超進学校です。

その立地から、本州進学希望者以外は全員北海道大学を目指すという、地方パワーが炸裂しているような学校です。

ハムテル、頭がいいんですね~。

 

そして、めでたく北大に合格したハムテルと二階堂は、そこで出会う教授や友人たちと、まったりでありながらも毎日何らかの事件やエピソードがある、刺激的な日常を過ごしてゆく事になります。

 

獣医を目指すお話なので、動物園や牧場での実習があったり、大学祭の話があったり、大学の講義や教授のお手伝いがあったりと、大学生活ならではのエピソードが満載で、面白くもあり、懐かしくもあり。

全然泣けるようなエピソードではないのに、今読めば遠い記憶のふたを開け、きゅん♡となってしまう事もあるはず。

 

私は数十年前にこの漫画を文庫版で購入しましたが、『1年頑張って、北大に入り直そうかな・・・』とまで思ってしまうほど面白く、大学生活を思い出させる一冊でした。

 

原作は6年ほど続き、大学院まで進んだハムテルが卒業する所で話は終わっています。

 

他の漫画もそうなんですが、作者の佐々木倫子さんは、面白いまま漫画を終了させるのがとてもうまいです。

 

サスペンス?推理?毎回繰り出す小さな事件と平和な日常

 

『動物のお医者さん』には、毎回可愛い動物が出てきます。

動物が出てくるというだけでウケポイントが高いのですが、普通に生活していたら、見る事ができない動物病院の様子や実習の様子が事細かに描かれていて、非常に興味深いです。

 

更に、のんびりした学生生活が主体のコメディーの中に、時には推理要素があったりホラーやサスペンスの要素があったりと、ストーリーもバラエティに富んでいて、読み手を全く飽きさせません。

 

最後まで満足度の高いまま終盤を迎える漫画って、実は滅多にお目にかかれないのですが、『動物のお医者さん』はそんな数少ない、最後まで楽しく、最終回まで爽やかな漫画なんですよ。

是非読んでもらいたい!

 

熱いエピソードや大事件もないけれど、とても面白味が深いこの作品。

比較的日常のあれこれをネタにした、エッセイのような漫画なんですが、そんな独特の世界や雰囲気は、とても平和で嫌みがなく、読者を全く不快な気持ちにさせることも無く、動物の表情は豊かで、おかしくて可愛い。

 

1話完結なので、アラが見えづらく、話がダレずに『次の話はどんななのかな??』と、常にワクワクしながら読める所もおすすめポイントです。

 

今日は、『動物のお医者さん』を読んだことが無い方に、この作品を知ってもらいたくて記事にしました。

面白さは保証付き!発行部数が物語っています。

まだ読んだことない人は、電子書籍の立ち読みやレンタルもあるので、是非一度読んでみて下さい!

後悔はさせません。

 

それでは。