『わたしの幸せな結婚』と『宝石の国』。お正月に読んだ漫画の感想

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画像は「ガンガンオンライン」より引用

今年のお正月は、食べては飲んでを繰り返した、怠惰なブロガーかたせうみです。

そんな中、日がな1日読みふけっていた漫画を2つご紹介します。

ひとつは、『わたしの幸せな結婚』。

すんなりと入っていくる、大正ラブロマンス+奇譚+和風ファンタジーで、読みやすくて面白かったです。

もうひとつは『宝石の国』。

救いのない展開が何かと話題でしたが、私はそんなに鬱になったりはしませんでした。

年の甲か??・・・・。

と、ここから先は、この二つの漫画の簡単な紹介です。

気になっている方は読んでくださいね。

この手の漫画はもう無理だと思ったけど、意外といけたし先が気になる『私の幸せな結婚』

このタイトル。

この絵柄(絵柄はキレイなので嫌いではないが)。

この装丁・・。

ただでさえ、恋愛漫画はもう無理と思っている私にこれ。

どう見ても、私にとっての旬は過ぎているし、多分ストーリーがガキっぽくて、矛盾点が多くてツッコミどころ満載で、共感性羞恥心一杯で絶対読めない!!!

・・、と思いつつページをめくってみたら、意外とすんなり懐に入ってきて、面白い。

読みやすくて、一気に4巻まで読んでしまったタイトルです。

同年代の友人が続々と『面白かった』の感想だったので、興味本位に借りてみたけど、最初からすごくまとまっていて、面白い。

異能の一族に生まれながらも、継子いじめ(もう、今でいう虐待よ)を受け、虐げられて育った「美世」と、絶大なる美貌を持ちながらも、変わり者で偏屈故、許嫁(いいなずけ)が居つかない、これまた異能の家の子息「清霞(きよか)」の、恋物語とちょっぴりダークなファンタジー。

第一話目から既刊の4巻まで、ストーリーのブレはなく、纏まっている。

読みやすいし、恋愛部分やキャラの動きも自然だなぁと思っていたら、この漫画、ライトノベルが原作だったんですね。

子供っぽい部分がないかと言えば、あるんだけど、そんな事も気にならない位すっと読める作品で、絵も綺麗。

しかも、異能の一族が題材なのに、4巻まではそれを前面に出さず、美世と清霞が距離を縮めていく過程と、キャラクターの性格や背景を、読者に理解させる事にほとんどを使うという丁寧さ。

原作がしっかりしている漫画に私がよく使う言葉があるんですが、まさに

これが・・小説クオリティ!!

借りていた4巻のラストは、『ついにそこか!!』という、凄いハイライトで終わっていて、先がとっても気になります!

『わたしの幸せな結婚』は、映画やアニメにもなるとの事。

正直、プロモーションを見る限り、役者さんの雰囲気とかビジュアルが、イメージとは全く違う感じでチープなので、私は絶対見に行かないのですが、漫画は面白いのでおススメです。

ヒーロー役の清霞は線が細く、若干いにしえの少女漫画風で、そこまでキュンとはしないけど、ストーリーがまとまっていて無理がなく、美世を支える脇役がよく光っていますし、救いもあります。

楽に読めて面白いし、こんなにスイスイ読ませる漫画は逸品だと思いますよ。

楽に読めるって、バカにした表現ととる人もいるかもしれないけれど、楽に読める作品を作るのって、難しいんですよ。

こちらは救いのない?というか、何だか分からないけど読まされた『宝石の国』

そのストーリー展開、救いの無さや鬱展開が、常にネット上で話題になっていた『宝石の国』。

私も読んでみましたが、そこまでメンタルに影響を及ぼすことはありませんでした。

それよりも、絵柄や謎に魅力を感じる・・、という訳でもないのですが、中性的で曲線美が美しいキャラ達ながらも、所々手塚治虫や松本零士を彷彿とさせる、新進と古さが混在した絵柄。

宝石を題材にしていて、石の特徴を絶妙に語りながら、宗教観溢れる敵方の月人。

もったりとしたストーリー展開で、面白いと思う要素はほとんどないのに、設定の謎さから読み進めていくと、謎が謎を呼ぶ展開で、後半、その謎を解き明かすべく、読むペースが速くなる。

ストーリーは多分、今の時点でほとんど終結していると思うんだけど、連載を始めた時、果たして作者はこの作品の方向性を、このようにしたかったのか??

ラストの畳み方を最初から決めていたのか??

いや、多分、ちょっと違うんだろうなという感想。

宝石や月人の表現が美しく、宝石たちの衣装は儚げで、まるで「風と木の歌」のギムナジウム。

足はスラっと細く、皆サイギャップなのに、足首から先が昭和のサリーちゃんで、セリフ回しも何だか昭和の秋田書店の少女漫画を思い出させるノスタルジー。

正直、読み始めた時は

つまらないとまでは言わないけれど、この漫画、よく打ち切りにならなかったな・・。

という感想。

宝石の擬人化という珍しい設定とは言え、戦闘シーンの画力が不足していて展開が分かり辛いし、ストーリーも謎だらけ。

自我が少なく、無機質な中に見え隠れするキャラの魅力のチラリズムで保っている漫画が、なぜここまで人気となったのか・・??

結局私も12巻まで読んでしまったのですが、『大好き』とか『超面白い』という感想は、出せませんでした。

でも、読み進めば読み進むほど謎が明らかになるから、結局読んじゃう。

前半ではついていけない位の謎表現に、よく読者はついてきたよ。

メジャー少年誌じゃありえない。

ていうか、手足もげすぎだし、主人公のアレコレが前代未聞。

この辺がウケたのかは分かりませんが、気になる人は読んでみましょう。

考察が好きな人にはとってもおススメです。

実は、アニメにもなってました。

アニメの方は漫画よりもとっつきやすいので、初めて見る方にはおススメです。

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ちょっとネタバレだけど、ストーリー中盤に出てくる流氷を見て、『魔法少女まどか☆マギカ』の魔獣(映画に出てくる)を思い出した人は多いんじゃないでしょうか??

古の形骸、唯一人間のような感情の起伏を持ち、それを隠さない無邪気な主人公の闇落ちから神になるまで。

人間臭さを感じさせながらも、無機質な鉱物であることから、私達とは少し違う浮世離れした感情を持つ宝石たち。

伏線も回収もないような構成なのに、読んでしまう『宝石の国』。

万人受けはしないけど、この機会に触れてみてはいかがでしょう。

おススメは、しませんよ。

という事で、私がお正月に読みふけっていた漫画の紹介でした。

それではまた。