『あざ婚』最終回!前時代的なまとまりが、逆に良い作品だったと思う

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つい先日、あざと女を演じるマリ子様がダメンズをぶった切る姿が面白くて紹介した『あざ婚~彼女が結婚できない理由~』。

なんだか物語が終わりそうだな~と思ったら、ほんとに終了してしまいました。

第9話で完結・・。

マジか、早いな・・・。

あざ婚の大まかなあらすじと、全体的な感想

『あざ婚~あの子が結婚できない理由~』は、「ブックライブ」という電子書籍のサイトのオリジナル漫画で、2022年12月の時点では紙コミックなどにはなっていなく、読めるサイトもブックライブのみとなっています。

婚活に貪欲なマリ子と、男性経験がゼロのまま30代を迎えてしまう戸田ちづるが、婚活を通して出会い、奇妙な友情が芽生えていく物語なのですが、あざと女を演じるマリ子様が、ダメンズをバッサリ成敗していく姿が小気味よく、リズミカルなテンポで楽しめる、軽い食感の漫画です。

初めは婚活アプリを利用していた二人ですが、『婚活アプリじゃやっぱりダメだ!このままではいかん!!』と、本気の結婚紹介所に登録するあたりから、百戦錬磨のコーディネーター「寿さん」も登場し、動きを見せた所での、怒涛の終盤劇。

風呂敷を広げず、コンパクトに物語をまとめた潔さで、全9話の物語は幕を閉じました。

雑誌で言ったら、全4回の集中連載を読んだような感じです。

ストーリーが収束してきた事を読者が感じ始めた時点で、新展開などを持ってこずそのままスッとラストに持って行ったのは好感が持てます。

そう、『あざ婚』は、面白いまま幕を閉じたのです。

ラストへ向けて、ちょっぴり前時代的なご都合主義を感じる部分もあるけれど、王道の終わり方で、良かったんではないかなと思います。

ダメンズをバサリバサリと切ってゆくマリ子をもう少し見たかった気もするけれど、彼女にも幸せになってもらわないとねという感じ。

男性経験ゼロのちづるが、職場の男の子に求愛されるエピソードは、よく考えたら、『そんなバカな?!』というか、ベタな気がするけれど、学生と社会人は環境や見る目が違うので、彼女の仕事ぶりや、その人となりを評価してくれる人と結ばれたのは、ある意味納得できるかなとも思いました。

脚色、演出余地ありで、いくらでも面白くなりそうなドラマ『あざ婚』!

そんな訳で、あっという間に終わってしまった『あざ婚』ですが、小さくまとまっていて、私にとってはなかなかの良作でした。

以前にも書いたのだけど、この話はとてもドラマに向いていると思うんですよ。

キャラは全員特徴があり、メリハリというか、凸凹がある割に、結構汎用性がある。

ストーリーも複雑に作り込まれているわけでも無く、どちらかというとシンプル。

程よく隙があるので、演出や脚色が入り込む余地がふんだんにあると思うんです。

原作が確立しすぎていると、ドラマ改変の入る余地なく、無理やりねじ込ませた演出や脚本が、原作もドラマも台無しにしてしまう事が多々あるのですが、『あざ婚』はとてもドラマに向いている。

というか、ドラマで見たいなと思った漫画は、これが初めてかも・・。

『あざ婚』は、様々な媒体で広告が入っていたから、ストーリーの予想がついている人は多いと思いますが、それに違わず、予想よりももっと楽しめる漫画です。

1話165円(税込み)となりますが、ブックライブに初めて登録する人には、50%OFFのクーポンが貰えます。

但し、使えるのは一人1回まで。

物語は既に完結しているし、まとめて購入しちゃったほうが一気に読めるしお得なので、無料分を読んで先が気になる人は、まとめ買いがお得です。

連載が終わっちゃったのは残念だけれど、完結している漫画は、先が気になったり、長年追い続ける必要が無い所がいいですね。

最近は、Webコミックやサイト限定漫画なんかも読んでいる私ですが、『あざ婚』はスキッとしていて、メンタルにダメージも来ない作品の上面白いので、是非読んでみて下さいね。

それではまた。