涙流して笑っちゃう!『女の園の星』が凄すぎた。

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『女の園の星』1巻表紙/和山やま/祥伝社

こんにちは。

私は今、涙を流して笑っています。

なにか、違法なものを使用してハイになっているんじゃないかという位楽しい気持ちで一杯です。

この気持ちを皆様にも分けてあげたい・・。

という事で、『女の園の星』を紹介します。

もう・・、想像のはるか上を行く世界ですごすぎた・・。

『女の園の星』は「このマンガがすごい」2021(オンナ編)で第1位を獲得している!

『女の園の星』は、2020年に雑誌「FEEL YOUNG(フィールヤング)」で連載が開始された、和山やまさんの作品です。

といっても、女性誌はほとんど読まない私なので、ネットで調べた情報です。

昨年末に「このマンガがすごい」オンナ編の第1位を獲得した事で話題になって、近所の本屋でもコーナーができていました。

気にはなっていたのですが、オンナ編という事と、「女子高」・「男性教諭」という個人的に、掛け合わせるとNGとなる二大ワードが含まれる設定だったので、避けてしまっていたんですよね。

ところがどっこい、今回機会があって読んでみたんですが、私はなんていう笑いを逃していたんだろうという、後悔の念で一杯になってしまったくらいゲラゲラ大笑いの尊い漫画でしたよ。

1巻から知ることができた私は、なんてラッキーなんでしょう?!

私は今、幸せに満ちています。

(※ 『女の園の星』は幸福度が上がるタイプの漫画じゃないんですけどね)

『女の園の星』は、女子高が舞台のコメディー漫画。登場人物や世界観はこちら

『女の園の星』は、女子高が舞台のコメディ漫画。

一話完結タイプのストーリーで、1巻に5話分が収録されています。

一話が結構長いんですね、1巻で5話収録という事は、年に2回くらい新刊が読めるってことですかね、嬉しい・・。

主人公は、そこに勤務する一見クールな「星」という名の男性教諭で、担当は国語。

となりの席にはフレンドリーな感じの「小林先生(男性)」。

小林先生は、何かというとすぐに星先生を食事に誘いたがるんですが、それがなぜかは1巻の終盤で分かります。

この二人は、コンビというか、セット。

で、いい感じに話が進んでいきます。

(BLではありません)

これだけ聞くと、女子高で虐げられる男性教諭の話かなとか、教師と生徒の恋愛ものかなというチープな想像しか私はできないのですが、全く違って、何気ない日常を題材とした、想像の斜め上を行くシュールな笑いが提供される、ハイレベル(?)コメディでした。

舞台となっている女子高は、見た感じ中堅~上の下くらいの学力の私立高校。

制服も地味だし、治安もとっても良さそうです。

漫画の世界も平和そのもの。

地味だけど、田舎じゃなさそうなので、場所は多分東京圏。

通う女子高生たちはしっかり今時の子達なんだけど、日常を扱っているストーリーな為か、JK特有のテンションや不安定さを感じません。

何かみんな、クールでまったりなテンションなんですよ。

女子高と聞くと、スクールカーストが顕著だったりドロドロしてそうだと想像する人も多いと思いますが、異性の目がない環境では、意外と平和な世界が繰り広げられているとも聞きます。

私は女子校の経験はないのですが、一人でいるような子も、いじめられているわけではなく、その子の世界があって、適度な距離感で居心地がいいらしいのです。

もちろん、何もないわけではないでしょうが、女子校出身者から聞く話は『楽しかった』というものが多かったような気がします。

しかし、そこに持ってくるシュールでハイセンスな笑いにツッコミ。

このマンガで、涙流して笑わない人は、きっといないでしょう。

何がすごいって、笑いの間が天才的で何気ないセリフが秀逸だし、地味に表現される高校の風景はリアルでクスリとさせる。

例えばこちらのコマ。

『女の園の星』より、全員が手をあげているひとコマの写真
画像は『女の園の星』/和山やま/祥伝社より引用

こちらは、とある事件時の教室の風景なんですが、後ろの黒板を見て下さい。

教室の後ろにある黒板、懐かしいですね。

そして、黒板用のマグネットで作られる人の顔・・。

こういうの、やりませんでしたか??

他にも、隣の席の子に回すお手紙を、わざわざ下敷きでトスしたりと、高校生文化の芸がとっても細かいんですよ。

一話完結のストーリーは、どれも秀逸で珠玉。おススメは第三話

『女の園の星』は、一話完結型の漫画なので、あらすじといっても登場人物の紹介位なのですが、1巻全5話、ストーリーはどれをとっても秀逸です。

第1話は、クラスで暗黙の了解となっている日誌のしりとりの話題。

星先生のクラスでは、学級日誌の備考欄に、なにかひとつ絵を描くのが日課です。

で、しりとり形式で絵を繋いでいくわけですが、絵って、うまいヘタがありますよね。

備考欄には絵しか描かれておらず、何が描かれているかは、受け取った側が想像するしかないのです。

で、この遊びを、気づかないふりをしながら秘かな楽しみにしているのが星先生。

ある日、解読不能な絵が描かれていて、必死に答えを探しますが・・・。

私のあらすじを読む限り、全く面白さが伝わってこないと思うのですが、すごく面白いのに文字にしづらい面白さ、日常の何てことない出来事をシュールな笑いで作品にしているのが『女の園の星』です。

1巻はどの話も面白いですが、特に私がおススメなのは、第三話です。

第三話は、ひょんなことから漫画家志望の生徒のアドバイスをする事になる星先生ですが、この生徒さんが描く漫画がもう・・・、すごい。

内容は是非コミックで読んでもらいたいので、ここでは書きませんが、我が家ではその後しばらくネタになったほどです。

『女の園の星』は、まだ1巻が出たばかり。

久々に、手放しで誰にでもおススメしたい漫画です!

作者の和山やまさんは、これが初の連載だというから驚きです。

令和3年の3月には、待望の2巻が発売される模様で、もう、今からワクワクソワソワしています。

「このマンガがすごい」で第1位を獲得した事もあってか、どのウェブサイトでも立ち読みのボリュームがアップされています。

個人的にはすぐにでもコミックを買って読んでもらいたいけど、絶対オススメなので、ウェブサイトなどで内容を確認するのもいいかもしれません。

『悪いことは言わないから読んでみて』ってレベルです。

それではまた。

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