【DEATH NOTE新作感想】月とLのいない世界で

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遅ればせながら、『DEATHNOTE』の新作を読みました。

そういえば、10年くらい前にも、デスノートは新作が発表されました。

その時は、確か週刊ジャンプの方だったと思います。

 

今となっては何となくしか内容を覚えてないけれど、Lと月のいない世界はつまらないなと感じたことだけ、よく覚えています。

 

元祖「デスノート」。

 

『DEATHNOTE』新作のネームが、ジャンプ+で公開されていた。

漫画アプリ『ジャンプ+』。

サイトがちょっとごちゃごちゃしているし、1話読んだらとある儀式もあるので、『スパイファミリー』の更新時くらいしか開かないのですが、ここで、デスノート新作のネームが公開されていたんですよね。

 

2019年夏に開催された、小畑健展東京会場で展示されていたものの再掲らしいですが、知りませんでした。

 

ネームというのは、絵コンテのような、話の大まかな部分が分かるようになっている、下描きの下描きというか、作家の頭の中という感じのものですが、作家さんによっては、ほぼ下描きの完成状態、ほとんどセリフしか書いていないもの等様々らしいですね。

 

公開されているネームをここで出せないのが残念ですが、ジャンプ+で公開されているネームは、描いているノートの罫線やマスすらも分かる状態。

人物が塊だけだったり、ほぼ棒人間だったりするのに、何か、必要な部分はすごく読み取れる内容でびっくりしました。

デッサンがしっかりしているのか、こんな大まかな線なのに画像イメージや雰囲気が伝わってきます。

はぁ~、さすがプロ・・。

 
デスノート新作表紙の写真
「デスノート」・ジャンプスクエア/集英社/小畑健
 

完成品は、2月4日に発売された「ジャンプSQ」に掲載されています。

読み切り87ページ。

ネームが面白かったので、どのようになっているか興味津々。

あんなネームを公開しちゃうなんて、ジャンプも太っ腹だねぇ。

で、まんまと、普段買いもしないスクエアを私に買いに行かせちゃうんだから、戦略負けって言うんですかね、私の。

・・・、はいはい、私の負けでございます。

 

ジャンプスクエア買ってきました!

ジャンプスクエア2020年3月号/集英社
 

買ってきました「ジャンプスクエア」。

え、630円もするのこれ??

ジャンプ+の戦略大当たりって感じですね、すごい。

あ~、「青の祓魔師」とか、「ワールドトリガー」も、この雑誌で連載しているんだ・・、知らなかった。

え、「憂国のモリアーティ」掲載してるのここなんだ、後で読んでみようっと。

と、何も知らない私・・。

 

初めて手に取りましたが、週刊ジャンプよりも紙質がよくて、絵がきれいな人が多いなという印象を受けました。

月刊誌だからね・・。

 

と、いうところで『DEATHNOTE』新作の感想

と、いう所で、新作『DEATHNOTE』の感想です。

 

面白かった・・。

新作は読み切り87ページと、かなり読み応えのある枚数。

話は知っていたので驚きは少ないけれど、リュークにまた会えてうれしい。

何より、絵がきれいで読みやすい。

 

ネームの時点であの画力にびっくりしたけど、完成品になったら、ここまで描くんだという感じです。

絵柄は少し、昔より劇画調になったかな??

リュークは相変わらず??

話の内容や大事な所のアングルはほぼネーム通り。

あのネームは、作家さんの中ではかなり映像が完成されてたんでしょう。

 

世界は、前回のデスノートの読み切りのすぐ後から始まります。

確か、前回の作品は、新しくノートを手に入れたキラが、プレッシャーに負けて自ら死を選ぶんだっけ・・。

それで、死神仲間から新しくデスノートを手に入れたリュークが、またクレバーな人間探しに行くことになります。

 

ネームも公開されているしスクエアも売り出されているので、内容について書いてもいいかなという気もしますが、あまり触れるのもよろしくないので控える事にしますが、『DEATHNOTE』が少年ジャンプに掲載されたのが、2003年末から3年間ですから、もう15年以上経ちます。

 

この間にネット環境はがらりと変わり、世界や人を取り巻く環境も様変わりしました。

以前は通用したことも、現在では通用しない。

それをしっかり主人公に言わせて読者を納得させたうえでの今回の頭脳戦は、さすがとしか言いようがありません。

 

世界がどんどんアップデートされる中で色々な面にリアリティがあるのに、そこにあるリュークという名のファンタジー要素が、すごく上手く使われています。

 

インターネットを使い、足がつかないように、全世界を巻き込んでのデスノート争奪戦。

あんなに事を大きくして、よく最後にオチをつけてまとめたなと驚きました。

読みにくい部分も一切ないし、さすがです。

 
今回も、リンゴは大事なモチーフの役割。
 

ラストに関しては賛否両論のようですが、読み切りだし、仕方ないよねという感じですが、私には『もしかして、もう、キャラクターには感情移入させないようにしているのかな??』とさえ思わせます。

 

ニアの添えもの感と、感情移入を拒むキャラスタイルとラスト

 

今回のストーリーにも、2代目Lとなったニアが登場しますが・・、その清潔感ゼロのビジュアルに驚いた人は多いと思います。

ていうか、ネームの時からちょっとビビった・・。

 

連載時のような大立ち回りはなく、今回のニアは、ストーリーの解説をする役目となっています。

月やLの事を知っていて、リュークが見える松田君も、読者サービス的に登場しますが、なんか、添え物感が凄い・・。

 

ノート争奪戦に 『そんなバカげた話があるか』 と言わせず、のってくるのが各国の首脳という設定を考えれば、松田君は必要だったと思いますが・・、まぁ、相変わらずの君を見られて、おばさん、嬉しかったよ・・。

 

あの話を87ページの読み切りでまとめようとしたら、立ち回りの部分なんて入れられるわけはないんですが、今回の話はなんだか、読者が登場人物のファンにならないように作られているような気がしてならないです。

キャラクターで読ませないというか・・。

 

話がよく作られているので、人のあずかり知らぬものに踊らされる人間というテーマやストーリーが面白く、読む者は、そのストーリーの行方を見守る形。

物語には入っていけるけれど、応援しないみたいな・・。

これは、狙ってそうさせているんでしょうか??

 

ラストのオチも教訓じみたブラックユーモア風ですが、『これで、この話は終わり』という事で、リュークはまた次にリンゴをくれる人を探しに行きます。

うん、この物語の主人公は、リュークだよね。

しってる。

 

金銭受け渡し成功・・。ところで10億円の贈与税っていくらだ??

 
 

さて、新作のデスノートでは、1000兆円でデスノートを買ったアメリカに、主人公ミノルは、お金の受け渡し方法として、以下のような指定をしてきます。

 

☆ 日本のヨツバ銀行に普通口座を持ち

☆ 東京都内に戸籍のある

☆ 2019年5月27日までで60歳以下の人

に、等分して口座に振り込め。

 

おっと・・・・。

これでは、誰がキラだか分かりませんね。

だって、東京都内で60歳以下、ヨツバ銀行は多分メガバンクでしょうから、ざっと計算しても、漫画では対象者は100万人と言っています。

ここが、本作品のすごい所。

誰もが考えつきそうだけれど、親の総取りじゃなくてもいいんだ・・、という。

 

確かに・・!

ミノルの取り分は減りますが、それでも10億のお金が振り込まれるわけです・・。

 

なんという僥倖!!

 

すっごいな~、1000兆円とか、100万で割っても10億なんだ・・。

 

10億円の贈与税は、55,000万円?!

 

まぁ、色々ありまして、この効果で日本にはバブル景気が起きるわけです。

後の世で、『キラバブル』と呼ばれるそうな・・。

そーだよね、一般的に生涯年収が3億円とか言われてるのに、その3倍超えものお金が突如として手に入るわけですから。

 

ただ、大人として気になるのが「贈与税」!!

 

年間110万円以上のお金を貰ったら、贈与税がかかるんですよ。

 

東京に在籍していて60歳以下、ヨツバ銀行に口座を持っている人間なんて、国の力でちょちょいのちょいで調べられます。

超簡単。

公務員をバカにしちゃいけません。

で、振り込まれた人たちには必ず徴収が入ります。

こぉ~んな分かりやすくて簡単なカモ、すぐに取り立てがきます。

国税を舐めてはいけない!

 

年間10億もの金額を贈与されら、税率55%です。

ということは・・・?

 

税額5億5千万??

半分以上税金で持っていかれるのはとっても納得いきませんが、10億振り込まれるとして、手取りは4億5千万???

 

税額に納得いかないけれど、手元に残るのは、4億5千万となります。

家族で口座を持っていたら・・・・ほぉ~う!!

 

税金の事考えずに使っちゃったら家を売っても足りないけれど、手元に4億残るなら良しとしましょう。

 

これで、アメリカから得たお金で日本にはキラバブルが起き、税金徴収して日本も潤うってすごくないですか??

出所は、日本じゃないですからね。

徴収した税金を、水面下でアメリカに戻すという事は無しにして、ね、結構なシナリオでしょこれ。

 

Lも月もいない世界。デスノートは、今後コンテンツとして残るのか・・?

 

『DEATHNOTE』新作、興味深く読みました。

ただ、そこには月もいないしLもいない・・・。

ミサもいないけれど、リュークだけが残る。

 

今作の出来がとても良かったので、もしかしたら今後、コンテンツとしてのデスノートが残り、不定期で読み切りが発表されるのかもしれない。

 

すごく面白かったから、私は毎回買うだろう。

コミックが出たら、必ず買うだろう・・・。

でも、それは読み物であって、この様に作品の感想を書いたり考察したりはするだろうけど・・、でも、そこには月もLもいない。

 

絶対的な王者はそこにはいない。

でも、コンテンツとして残すなら、もう月やLのようなキャラクターを置いてはいけない。

もしかしたら、編集にはそのような意図があるのかもしれない。

 

新作のデスノート・・。

とても面白く、満足して読んだけれど、今後このコンテンツは、一抹の寂しさを感じながら読まなければいけないものになるのかもしれない・・。

 

・・・、そういえば、本作を読んだ中高生は、連載の『DEATHNOTE』を知らないかもしれませんね。

とても完成度が高く、読み切りとはまたぜんぜん違う面白さがあるから、一度読んでみて下さい。

ジャンプ+では結構無料で読める部分もあります。

コミックも出ています。

本物の月やLを知らない人は是非!!

 

 

言いたくないけど、私はアニメもドラマも映画も否定派なので・・・。