【呪術廻戦東京都立呪術高等専門学校】0巻て何だ!?初めて読むなら0巻からがおススメ

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『呪術廻戦』0巻表紙/芥見下々/集英社

現在(2020年12月)週刊少年ジャンプで絶賛連載中で、アニメも絶好調の『呪術廻戦』。

本屋へ行けども、「コミックスが売り切れで手に入らない!」という悲鳴も聞こえてきます。

1~13巻までずらりと並んだその横に「0巻」があるのをご存知ですか?

『呪術廻戦』の本編は1巻からですが、0巻がとても面白いので、今日は0巻の紹介です。

『呪術廻戦』0巻は、連載前の前日譚

『呪術廻戦』0巻は、本編のスピンオフ・・・ではなくて、週刊少年ジャンプに連載される前に月刊誌に掲載された、全4回のお話です。

作者の芥見さんの後書きによると、この話を書き終わった時点では、呪術廻戦の連載も決まっていなかったし、呪術廻戦で連載を狙う事も考えていなかったそうです。

色々な要因が重なって、結局『呪術廻戦』として連載が始まるのですが、世界観や内容、登場人物などは被るものの、0巻と『呪術廻戦』は、主人公や設定などが異なります。

アニメ化された本編のストーリーは、主人公である虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が、あることがきっかけで封印のとれかけた「両面宿儺(りょうめんすくな)」の指を飲み込むところから話が始まります。

そこから悠仁は、呪術を専門に勉強する「東京都立呪術高等専門学校」に転入する事になり、話が展開していくという、オカルトチックなバトルものなんですが、0巻の主人公は虎杖悠仁ではなく、虎杖が転入する呪術高専の、1コ上の先輩たちです。

その先輩たちが、1年生だった頃のお話・・・。

なので、0巻には、虎杖悠仁や釘崎野薔薇は出てきません。

あ、五条先生と夏油は出てきます。

余談ですが、「高専」とは、専門学校ではなく、れっきとした学校です。

国立であることが多いのですが、専門的な分野を、通常3年で学ぶところ、+2年の5年間で学びます。

卒業時は「短大卒」と同等の扱いになりますが、そこから4年制大学に編入する事も可能です。

話は戻って0巻。

主人公は、呪術高専1年に転入してくる、乙骨優太(おっこつゆうた)君です。

本編では名前だけ(今のところ)出ています。→16巻より登場してます

乙骨君の同級生である棘とパンダと真希は、本編でも活躍していますが、0巻でも登場します。

とある「呪い」でクラスメートに多大な被害を与えている乙骨優太は、背負っている強大な呪いのせいで「秘匿死刑」になるところでした。

この世界には呪いがあり、世間の大きな災害や事故は、呪いが原因だと思われています。

呪いの姿は、一般人には見えません。

故に、呪いの仕業は事故や災害などで片づけられたりします。

『魔法少女まどか☆マギカ』を知っている方は、その世界観を想像してください。

で、その被害や呪いの大きさから、乙骨君は死刑になる所なんですが、資質を見込んだ五条先生が引き取って、呪術高専で面倒を見るわけです。

しかし・・・、秘匿死刑ってさぁ・・・。

呪術高専に入学した乙骨君は、そこで初めて呪いが見える仲間と出会い、呪術の世界を目の当たりにし、自分の存在を認め納得し、成長していきます。

実は、乙骨君の呪いは守護霊とかスタンドみたいなもんなんですが、呪いの「りかちゃん」とのやり取りもあり感動も、少し。

と、0巻は青春もののストーリーのようですが、基本はオカルトバトルです。

『呪術廻戦』0巻のおススメな点はこれ!

『呪術廻戦』0巻のいい所は、とにかく話がまとまっている所です。

1巻しか出ていない作品としては、とてもクオリティが高いと思います。

個人的な感想ですが、本編の『呪術廻戦』は、5巻に入るまでとても読み辛いです。

話は最初から登場人物が多く、広がり過ぎている。

あてルビが多くて、物理的にセリフが読みづらい。

(あてルビとは、私の造語ですが、「強敵」と書いて「とも」と読むみたいなルビのあて方の事です。呪術廻戦を例にとると、「虎杖」のルビが所々「ブラザー」だったり、「呪詛師」のルビが「にんげん」だったりするとか、そういう事です)

察しの良すぎる登場人物たちにより、全員がテレパスのように話が進むから、作品としては説明不足。

充分なメリハリのあるコマ取りやヒキをしていないので、読者に一拍与えたりドキンとさせるような隙を与えずストーリーやセリフが進んでしまう。

だから読者は置いてきぼり。

早く進めるためなのか、通常なら戸惑うはずの話の流れで、これは無理があるでしょう。

それから、話の流れにそぐわないセリフ回しややり取りが多かったりして、すごく不自然なんですよ。

どうしてもジャンプらしいカッコいいセリフや熱い言い回しを入れたかったのか、ストーリーに対して『この流れで、そんなセリフ??』という感じで、セリフだけが上滑りする中二病炸裂。

言葉だけが浮いているから、読んでるこっちは恥ずかしいのです。

0巻ベースなのは後から知ったけど、本編のストーリーは、全員0巻を履修している前提で話が進んでいるので、途中で0巻を読んだ時に初めて『ああ、そうだったのね。』と納得。

本編前半は、0巻を読んでいないとスムーズに読めない部分もあるので、『もう少し前日譚を説明してくれればいいのにな』という感想を抱いてしまう。

本編も5巻に入ると一転して面白く読みやすくなりますが、読み始めは結構きついんじゃないかなと思います。。

だけれども、0巻は一貫して話がまとまっている。

絵の線もキレイで間の取り方も下手じゃない。

これが、月刊誌クオリティなのか・・。

多分始めから「全4回」と決まっていたので、元々まとまっていたものを4分割したのだろうという事もありますが、『呪術廻戦』0巻は、とてもよくできています。

これから『呪術廻戦』を読み始めようと思っている人は、0巻から始めると、その世界に入りやすいと思うので、是非読んでみて下さい。

既に本編を読んでいる人も、また違った呪術廻戦を楽しむことができるし、ストーリーや登場人物に違和感を持っていた人は、話が繋がってスッキリすると思いますので、読んでみて下さいね。

あ、五条悟だけは本編の方がカッコいいです。

あの目隠し、黒にして本当に大正解ですよ。

さて、乙骨君は、本編にはまだ出てきていません。

これから登場するのかも楽しみですね。

それではまた。