「薬屋のひとりごと」が面白すぎる!サンデー版・スクエニ版読み比べ

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最近すごく気に入っていて面白い漫画『薬屋のひとりごと』。

最近はコンビニの漫画コーナーに並ぶほど人気となりました。

私も最近読み始めましたが、とても面白いです!!

中国をモデルにしたであろう舞台は架空の国であり、架空の時代。

話も雰囲気も全然違うけど、十二国記も思い出します。

そこで繰り広げられる事件とちょっとしたラブストーリーというか、ラブコメ。

だけどこれ、なんでか同じ漫画が違う出版社から出ているんですよね??

何だろう??

という事で、読み比べてみました!

スクエニ(スクエア・エニックス)版と小学館版。

面白いのはどっちだ??!

※ こちらは小学館版1巻表紙「月刊サンデーGX」に掲載されています。

※ こちらはスクエア・エニックス(以下スクエニ)「月刊ビッグガンガン」に掲載されています。

なお、「なぜ2種類の漫画が存在するのか」は、公式にアナウンスされておらず、謎のままです。

最近流行ってんのか??

『薬屋のひとりごと』紹介とあらすじ

漫画『薬屋のひとりごと』は、「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載されている、ライトノベルが原作です。

作者は「日向夏」さん。

既に単行本が刊行されシリーズ化もしていますが、なんと小説投稿サイトでは、今でも無料で原作を読むことができます。

すげえ、神か!!

漫画を読んだので、私もさらっと原作を拝読。

小説は面白いのですが、サイトが横書きで読みづらい上、バックライトが目に厳しくてちょっと辛いです。

ある程度の年齢の方が原作を読むなら、紙媒体をおススメします。

※ なんと、ドラマCD壬氏のCVは「櫻井孝宏(『鬼滅の刃』で、冨岡さんの声をやっている声優さん)」だ!!

もう年だから、横書き小説はきびしいよ・・。ブログとか書いてるけどさ。

原作をのぞきに行きたい人は、こちらからどうぞ。

小説家になろう『薬屋のひとりごと』のページへ

『薬屋のひとりごと』のあらすじはこちら

とある花街で、養父と共に薬師をやっている「猫猫(マオマオ)」は、毒や薬が大好きで、その様子はちょっとサイコパスなマッドサイエンティスト。

そんなある日、山で薬草狩りをしている所をさらわれ、後宮に下女として売られてしまいます。

年季は2年だそうな。

この辺大事件だろうに、割と淡々と話が進んでいくのがびっくりな部分ですが、人身売買が珍しくない時代背景とか、世界だという事で、スルーしておきましょう。

花街育ちで世間ずれしている猫猫は、あまり人間に固執せずにクール。

出世欲もなく、後宮で働いているが、主上の「お手付き」になる事も望んでおらず、2年経ったらここから出られると、最低限の仕事をこなし、目立たないように過ごしています。

読み書きができて薬の知識もある猫猫は、本当はもっと出世してもおかしくないのですが、自分の給料が上がる事、それイコール猫猫をさらった紹介屋のマージン率も上がるという事なので、それは癪に障ると、大人しく字も読めない下女を装っています。

そんなある日食堂で、友人の「小蘭(シャオラン)」から、ある噂話を耳にします。

東宮とその生母がご病気らしい・・。更に、もう一人の妃が生んだ公女も病気のようだ。

このところ、宮廷ではお世継ぎが次々と亡くなっている。

これは、呪いではないのか・・・???

『呪いなんて、そんなバカな話があるか』と思いながらも、猫猫は持ち前の好奇心が隠せない。

小蘭から話を詳しく聞いた猫猫には、病気の原因に心当たりがある様子。

とあるものの存在が頭をかすめますが、確証はありません。

・・・、そんじゃ試しにと、上級妃が集まる宮に偵察に行ってみた所、予感は的中。

しかも、医官がそばにいるというのに、医者は全く原因に気づいていないようだ。

我慢できなくなった猫猫は、その原因を、2人の妃に知らせようと試みますが・・・。

美しい宦官と後宮の日々

その後、ややあって、結局東宮は亡くなり公女は回復しました。

公女だけが回復したことを不思議に思った宦官の「壬氏(ジンシ)」は、公女の生母「玉葉(ギョクヨウ)」に、何故公女が回復したのか尋ねます。

この、壬氏という宦官は、誰もが振り向くような美しい容姿を持ち、更には権力もあり、後宮では絶大な人気を誇るのですが、謎も多い人物。

ある程度話を読んでいけば、すぐに誰なのかという事は察しがつきますが、ここはそれ、それはこれという事で。

そんなこんなで、結局読み書きができる事や薬の知識などがバレた猫猫は、玉葉妃の侍女に取り立てられます。

そこで起こる事件や謎を解決していくのが、本編のストーリーです。

面白そうでしょ??

舞台や設定がこれまた興味をそそるんですよね。

大奥もそうだけど、舞台が絢爛豪華な「後宮」というのも、この漫画の魅力のひとつ。

まったく、後宮や大奥って、人を惹きつけるエピソードや映像に事欠きませんね、それだけで面白いです。

最近は猫猫が外邸勤務になってしまって、少しトーンダウンした気もある本作ですが、たまに後宮に戻ったりして、目が離せないのです。

サンデー版とスクエニ版、読み比べた感想は、「どっちも面白い」・・が・・

さて、サンデー版とスクエニ版、どちらが面白いかというと・・、どちらも面白いです。

元々、ライトノベルが原作。

「解釈違い」が発生する可能性はほぼゼロに近い位、原作は状況説明や描写が細かいので、エピソードなどは大まかな点で、どちらも変わりません。

見せ場や構図なども、「ほぼ一緒の構図じゃんか」というくらいの場面もあります。

監修が入っているのかもしれません。

また、両作品は違う漫画家さんが描いていますが、キャラクターをデザインしている方は別にいて、キャラの容姿や着用している着物、髪形、街の様子なども統一されており、絵柄の違いはあれど、ほぼ一緒です。

なので、大きく世界観がずれる事もないと思います。

因みに、キャラデザインは、両者共通して「しのとうこ」さんが。

作画は、サンデー版が「倉田三ノ路」さん。

スクエニ版は「ねこクラゲ」さんが担当しています。

とはいえ、原作にあったあのくだりが、「こっちの作品にはあったけどあっちには無い。」とか、はたまた「あっちにはあるけど、こっちは省略か・・。」という事も多く、大きな違いはないけれど、細かい演出などが違ったりということはあります。

進み具合については、サンデー版の方が巻数も多く、話の方も進んでいます。

どちらを好きになりやすいかというのは、多分に「どちらを先に読むか」という事に左右され、先に読んだ方が「正義」となるでしょうが、それじゃつまらないので、私個人の趣味嗜好により、個人的な意見を述べたいと思います。

スクエニ版とサンデー版。作風や絵柄の違いなど・・。

『薬屋薬屋のひとりごと』スクエニ版
『薬屋のひとりごと』第4巻表紙より引用/スクエア・エニックス/ねこクラゲ
薬屋のひとりごとサンデー版
『薬屋のひとりごと』第7巻表紙より引用/小学館/倉田三ノ路

上の二つの絵を比べて下さい。

上がスクエニ版。

下がサンデー版です。

どちらかというと、スクエニ版の方が絵柄が可愛く、万人受けしそうな感じですね。

サンデー版は、地味な感じですね。

なので、本誌を追っていない人には、スクエニ版の方に手が延ばす確率が高そうです。

ジャケ買いってやつですか。

だけど、サンデー版の方は、ページをめくれば、倉田三ノ路さんの絵がすごく上手いという事が分かります。

端正な線ですっきりしていて読みやすいのに、キャラの表情は豊か。

なぜ表紙の絵柄がこんなに淡泊なのかは分かりませんが、少し大人向けなのか・・・、もしくはカラー原稿が苦手なのか??

元々、猫猫の顔立ちは「特徴がない」という設定らしいので、もしかしたら原作に忠実に描いているのかもしれないですね。

あ、スクエニ版は、表紙の通り、表情豊かなアニメ系のちょっと濃ゆい絵で、初めてラノベを読み始める年齢の子たちにウケそうな演出や表現が満載です。

個人的には、ぶち抜きを多用していない所とか、過剰な描きこみやトーンの使用が少ない所に好感が持てる、少し絵柄が大人っぽい倉田三ノ路さんのサンデー版の方が読みやすくて好きですね。

話はどちらも面白いけど、大きな違いは、説明文の多さ

サンデー版とスクエニ版。

どちらもほぼ原作に忠実で、大きな改変や解釈違いもなく、両者捨てがたい魅力のある『薬屋のひとりごと』ですが、読み比べてみると、結構な違いがあることが分かります。

スクエニ版の方は、とにかく説明文や、状況を解説・説明したコマが多いのです。

猫猫が作る薬のレシピを、グルメ漫画よろしく事細かに表現する「スクエニ版」に、サラッと流す「サンデー版」。

後宮の様子や時代背景、置かれた状況や立場などを細かく説明、解説する「スクエニ版」。

片や、話の大筋をキャラの表情や場面切り替えなどを使い、読者の想像や解釈に任せる「サンデー版」。

どちらが・・、と言う訳ではないですが、スクエニ版は、時代の違いや状況など、かなり説明していかないと読み切れない年齢層の事を考えているのかなという感じでした。

・・、正直に言うと、スクエニ版の方は

説明多いなっ!!

という印象を受けます。

最後に、ラブコメ要素について語る

今日の記事も最後となりました。

最後に、『薬屋のひとりごと』を彩る要素、猫猫と謎の宦官「壬氏」のラブコメ要素について語りたいと思います。

誰もを振り向かせる容姿と魅力を持っている宦官の「壬氏」ですが、とある事件で猫猫の事を知ります。

知識も豊富な猫猫を、初めは利用する気満々の壬氏ですが、自分の容姿にうっとりとならない猫猫に興味津々。

(といっても、猫猫の方は壬氏を「キラキラしい」とは認識している。)

事件を通して放っておけず、だんだん猫猫の事が気になるようになっていきます。

漫画のメインは謎解きなので、恋愛要素はひとつのスパイスなんですが、ここもまた、この漫画の魅力。

2作品を比べてみると、サンデー版の方が、壬氏の心のひだをよくとらえていて、表情も豊かです。

あんなに説明が細かいスクエニ版なのに、なぜかこの2人の様子はサンデー版の方が分かりやすく進んでいます。

自分の感情に翻弄される壬氏、可愛いですね・・。

どちらにしても面白い『薬屋のひとりごと』。

原作もシリーズ化しているし、これまでの小さい事件がひとつにまとまる大きな局面もこれから迎えようとしています。

(多分)

個人的にはサンデー版の方をおススメしますが、どちらにもいい所があるので、このまま己の世界観を貫いてほしいです。

それではまた。