【チェンソーマン94話とマキマの違和感】時系列で考えてみよう!

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今週の『チェンソーマン』第94話「チェンソーマン対武器人間ズ」は、墓地でのバトルがメインで、ストーリーの進退はありませんでした。

先週、デンジは自分の幸福度や欲望のハードルが上がっている事を、素直に、と言うか馬鹿正直に吐露していましたが、生きるエナジーを感じてとても良かったですね。

残念だったのは、ジャンプの紙質が悪くて、トーンが全部潰れてしまってせっかくの効果が全く活かされてなかった事でしょうか??

デジタルで読んでいる人は多分そんな事ないと思うのですが、紙だと結構残念な感じでした。

コミックスに期待です・・。

ところで、91話ではチェンソーマンから内なるデンジが復活し、93話では地下でデンジはマキマを倒す方法を考えています。

その時に『これまでマキマさんを見てきて話してきて、何か違和感があったはずだ。』と一晩中考えているわけですが・・・。

マキマの違和感・・・。

という事で、これまでのマキマさんについてちょっとまとめてみようかと思います。

マキマさんの違和感・・。

そうですね、私には、どんどん別人になっていっているような印象を受けます。

京都の偉い人たちを怖いと言ったり、駅弁買おうと張り切っていたり、ビールをグビグビ飲むマキマさん。

休日に1日中映画を見ているマキマさん。

いい映画に出会えるには10本に1本の確率とも言っています。

でも、93話では、「面白くない映画はなくなった方がいい。」とか言ってますね。

・・・、さて・・。

とりあえず、これまでのマキマの行動などを時系列化してみる

そんなわけで、ここでマキマさんの行動を時系列化してみたいと思います。

  1. STEP

     デンジ、マキマと出会う

    ポチタと融合したデンジはチェンソーマンとなってゾンビを皆殺しにしました。

    そこへ2人の男を連れたマキマ登場。

    彼女は鼻が利くので、デンジが普通の人間でない事が分かるという・・。

    (臭いで分かるのは、悪魔や魔人の特徴)

    「悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか。」

    「返事はハイかワンだけ。いいえなんて言う犬はいらない。」

    等の言葉をかけられる。

    最初の悪魔を倒した後、デンジはマキマにうどんを食べさせてもらったりする。

    色々あって「俺、マキマさんの犬になりたい。」とかデンジは言っていましたが、この時点で既にマキマの犬なんだけど・・・。

    因みにここで、マキマはデンジに「飼うならエサはあげるよ。」とサジェストします。

    エサの中身は・・

    「食パンにバターとジャム塗って・・、サラダコーヒー、あと・・、デザートかな?」。

    ・・・、ナイス朝食ですね。

    ここ、デンジの夢というか、望みをそのまま答えた形なんですが、マキマは色々なものをお見通しという後々の伏線となってます。

    でも、デンジが実際に夢見てたのは、パンにジャムを塗る事だけ。

    マキマがちょっと豪華にしたのだともとれますが・・。

  2. STEP

     エッチな事は、相手の事を知れば知るほど気持ちいい・・らしい。

    色々あって落ち込んでいるデンジを、ちょっとエッチな感じに励ますマキマ。

    エッチな事は、相手を理解すればするほど気持ちよくなれるらしい・・。

    それはいいんですが、マキマは相手の事を理解するのは難しいからと、自分の指や手のひらを触らせた後、胸を揉ませます。

    この時「私の噛む力で私だってわかるくらい覚えて。」と意味深なセリフを吐きます。

  3. STEP

     マキマさんを囲んで、みんなで飲み会

    公安チームの懇親を深めるため開催された飲み会。

    ここでマキマはグイグイビールを飲んでいます。

    翌日の京都出張の際には、「駅弁買っちゃおう。」とか可愛いことを言ってます。

    それに、「ご飯は穏やかな気持ちで食べたい。」「昨日のお酒美味しかった・・。」と感慨にふける様子も・・。

    飲み会の時には、デンジに対してこんな事も言っています。

    お姉さんか!

  4. STEP

    マキマ、新幹線で襲撃に遭う「私は撃たれなかった」

    この辺から、マキマに対する謎が深まる第4巻。

    公安連中が一斉に襲撃に遭い、新幹線に乗車していたマキマ達全員撃たれています。

    しかも頭。

    しかし、平気な顔で降りてきたマキマは私は撃たれなかった。」と宣います。

    この後、付近で最も標高の高い神社で、マキマの恐るべき力が発揮される・・。

    神域・・・

    これは、マキマの能力ではなくて、囚人の命と引き換えに何かの力を借りたというのが正しいような気がします。

    神社というシチュエーションの為、神と契約したのかと思ってましたが・・。

    日本昔話の神様ってさ、生贄がいるんだよ。

    そして、すぐに帰るという京都の公安には「東京には美味しいお店がいっぱいあるのに。」と言う。

  5. STEP

     デンジとマキマさんの映画デート

    またしても色々あって、元気のないデンジを映画に誘うマキマ。

    この前に、銃の悪魔の肉片が集まって動き出したという報告をしますが、どこに向かって動き出したのかは明かされないままです。

    その辺はストーリーなので省きますが、ここでマキマは「10本に1本くらいしか面白い映画には出会えないけど、その1本に人生を変えられたことがある。(意訳)と告白します。

    ・・・、この人、映画見て泣いてたりしたんだけど・・。

    因みにこのシーンではデンジも泣いています。

    親子とか旧友らしき2人が抱き合う、愛情や和睦、寂寥等を感じるシーンですね。

  6. STEP

     レゼの最期に、優しく手を添えるマキマ

    レゼ編が始まり、この辺はかなりマキマの出番が減ります。

    レゼ編終了間際、待ち伏せされて襲撃を受けたレゼは、最後の力をふり絞って自分のピンに手を伸ばす。

    そのレゼの手を、そっと制するマキマ。

    そのときのマキマの表情からは、哀れみが見て取れましたが・・・。

  7. STEP

    闇の悪魔に胸を刺されるマキマ。マキマは2度死ぬ

    近づいてきました。

    刺客編&サンタクロース編です。

    当初マキマは江の島へ行こうと早川家を誘いますが、事態は急変、新たな展開に突入。

    江の島はきっと、この後銃の悪魔を迎え撃つための場所の下見に行きたかったんでしょう。

    この後マキマは一人で海に行ってます。

    で、これも置いておいて、この話でマキマは、地獄にデンジを助けに行き、闇の悪魔に胸を刺されています。

    これで、コミックスで確認できるマキマの死は2度目です。

    サンタクロース編のラスト。

    マキマはクァンシにとどめを刺しますが、その表情からは慈悲や哀れみなどは一切感じず。

    「死体が喋っている。」という意趣返しとともに、クァンシの首を切り落とすマキマ。

    この冷ややかで侮蔑を含んだ視線・・こわぁ~・・・

  8. STEP

    マキマ観測史上29度目の死亡確認

    さて9巻。

    マキマは銃の悪魔と対峙し、頭を撃ち抜かれていますが、再び復活しています。

    この時コミックには「観測史上29回目の死亡」と記載されています。

    この人、そんなに死んでんのか・・・、というか、観測史上って、いつからの話なんでしょう??

    上層部しか知らないマキマの歴史書でもあるのでしょうか??

  9. STEP

    現在に至るが、マキマの死は、他の人間の死に取って代わられる。

    この先、コミックスでは9巻以降の話となりますが、マキマは何度も殺されます。

    本人の口からは、「チェンソーマンに殺されるのは26回目」という言葉が出ています。

    実は、マキマの死は「適当な他の人間に死に取って代わる。」という。

    契約相手は内閣総理大臣。

    なので、彼女は何度死んでも生きているようです。

やっぱりマキマには、いくつもの人格があるのか??

と言う訳で、簡単にまとめてみましたが、違和感はあったでしょうか??

しかし、1巻マキマから現在マキマはほとんど別人です。

猫を被ってたともいえますが、見える範囲でのデンジやアキ以外の人間とのやり取りを見ても、まるで別人です。

デンジと出会った時に回答していた朝食のメニューは、上にもあるように、「食パンにジャムとバターを塗って、サラダとコーヒー、あとデザート。」だそう。

9巻以降、本誌のとある重要な部分でマキマが食べていた朝食が、1巻でデンジに答えたメニューと同じだと一時話題になっていましたが

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実は、本誌の方にはジャムとデザートが無いんですよ。

ジャムはデンジの希望だったから敢えて外したとしても、デザートは??

作者が忘れただけとも取れますが、デザートは本来のマキマの好みや感性ではないかと思うのです。

1巻では、パーキングエリアのシーンで一人でアメリカンドッグを頬張っているし、ご飯を穏やかな気持ちで食べたかったり、駅弁買うのを楽しみにしたりと、食に対して楽しみがある1巻マキマに比べて、後日掲載された本誌のマキマの食事風景はとても殺伐としている。

映画の話も然りです。

マキマは、「支配の悪魔」だと、米国大統領は9巻で話しています。

ただし、「マキマ・・、いや、支配の悪魔を殺せ。」という言い回し。

まるでマキマという器の中に盛られたひとつが、支配の悪魔のようです。

大統領は更に、人類の歴史が、マキマを恐怖させ、大きくしたとも言っています・・。

このニュアンス。

支配って、そんなに恐怖かなぁ・・。

8巻で銃の悪魔なんて目じゃないという「根源的恐怖の悪魔」は、「闇」とかだった・・。

人々が恐れる根源的恐怖って、「死」もしくは「神」とか「鬼」??

マキマの能力とは、悪魔と契約していた人間を支配して、死後に生前契約していた悪魔を利用できたり、悪魔の力を利用して、より強い悪魔を召喚できるとか、そういう事でしょう。

司るのはやっぱり死なのだろうか??

仮説:マキマは死ぬたびに何かを失う??

私は、マキマは器なんじゃないかと思うんですよ。

そして、色々なものを取り込める。

取り込んだものの中に人々が恐怖するものがあれば、それが力となって、より多くの悪魔(もしくは神)を使役できるのではないかと・・。

そしてマキマは死ぬたびに、少しづつ鱗の様に人間的な感性の部分が剥がれていく。

いや、死ぬたびにその人格や感情が封印されていくのかもしれない。

そして、マキマの死にはカンストがあって、〇回死んだら、その姿は消える・・、のか、核が現れるか。

でも、必ずデンジはきっとマキマを探し当てるし、パワーも探し出す気がする。

頼むから、ファイアパンチみたいな再会にはしないで欲しいなと願っています。

この記事を読んでくれたあなたは、マキマの違和感とからくりに何か気づいたでしょうか??

それではまた。