『葬送のフリーレン』1〜10巻超まとめ

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画像は、『葬送のフリーレン』第1巻と第2巻表裏より/原作:山田 鐘人 作画:アベ ツカサ

祝!『葬送のフリーレン』アニメ化!

正統派ファンタジーで美しい絵柄、激しくはないものの、静かで珠玉の物語が綴られる漫画が、遂にアニメになるそうで、初回は金曜ロードショーの2時間枠で放送されるそうな。

力入ってますな〜!

とは言え、『葬送のフリーレン』は、プロローグというか序章が結構長く、パーティーが揃うまでに結構時間がかかるから、この辺りまでを2時間枠でやるんでしょうかね?

恐らく、シュタルクが仲間に入るまでか、2巻ラストのヒキまでか。

楽しみですね。

と言う訳で、本日は、『葬送のフリーレン』1〜10巻までの超まとめ。

あらすじを超端折ったネタバレありです。

大丈夫そうな方はいってみよう!

あ、割と細かいあらすじと感想は、途中まで結構書いていたので、興味のある方は読んでみてくださいね。

葬送のフリーレン1〜10巻超まとめスタート!

内容
突然クライマックスから始まる物語。
勇者ヒンメルに、僧侶のハイター、戦闘要員のドワーフ、アイゼン。
それと、エルフの魔法使いフリーレンを含む勇者一行は、魔王を倒す10年の旅から帰還して凱旋。

普通は、魔王を倒してエンディングなのに、この話は魔王を倒した後日談から始まる。
長寿のエルフ、フリーレンは、人間たちとは時間軸が違うからか、かなりドライで、ウェットな感情が枯渇している様子で感覚も色々とずれている。
でも、多分本人にも分からない親愛の情を、彼らに持っていたようだ。
フリーレンは、凱旋パーティー後、50年後の再会を約束し、魔法収集の旅に出る。

で、数ページで50年の月日が流れ、その約束の50年後に会ったヒンメルは当たり前だけどおじいちゃん。
ヒンメルは、フリーレンに会えたことで満足したのか、そのままあの世へ旅立ちます。
そしてその20年後(なんだこの時間の流れ・・)、人間の寿命を感じたフリーレンは、一緒に旅をしたハイターを訪ね、そこで、ハイターから戦災孤児のフェルンを託されます。

次にフリーレンはアイゼンを訪ねますが、色々あって、死者と対話できるという「魂の眠る地(オレオール)」を目指すこととなります。
オレオールがある場所は、大陸北部のエンデ。
そこには今や、魔王城が建っている。
フリーレン達は、奇しくも魔王を倒す旅と同じ道を旅することになるのであった・・。

と、1巻でかなりの時間が流れ、旅に出るまでの内容も濃密。
連載への意気込みが伝わる第1巻。
少年サンデー社運を賭けてますって感じです。

しかし、ハイターとヒンメルは同じくらいの年齢なのに、ヒンメルの死後ハイターは20年も生きたとなると、ヒンメルは一体何歳で亡くなったのか超気になります。
絵柄からはヒンメルは80歳くらいに見えたけど、それだとハイターが100歳で亡くなった感じになっちゃうから、60代でヒンメルは死んじゃったことになるのかなぁ・・・。
2結局、エンデへ向かうことにしたフリーレンとフェルン。
第二巻のメインは、シュタルクが仲間になる所と、後半のグラナト伯爵邸でのリュグナーとの対峙。

リュグナーは魔族。
で、魔王軍の幹部「七崩剣(しちほうけん)」の一人「断頭台のアウラ」の手下です。

なんやかんやあり、2巻のラストは、タイトル回収のちょっと熱い展開で、バトル漫画のような様相。

尚、ヘタレのシュタルクが意を決した所で「とんでもない戦士になる」という、アイゼンの伏線セリフがありますが、10巻まででは(まだ)それ程ではない・・。
3引き続き、アウラ戦。
伯爵邸では、リーニエ(リュグナーの部下)VSシュタルク、リュグナーVSフェルンの戦い。
戦闘はフリーレンとその師であったフランメとの回想シーンなどを挟みつつ、終了。

ここで伯爵から、エンデを目指す途中にある、「北部高原」を越えるには、一級魔法使いが同行していないと無理だという事を聞く。
フリーレン一行は一級資格を誰も持たないので、ひとまず試験を受けることができる「オイサースト」という街を目指すこととなった・・。

って感じで、後半は、同じエルフであるモンクのクラフトと会ったり、ヒンメル達との旅を回想したり、小さいながらもエピソードが続き、ラストはシュタルクのお誕生日の回想と、僧侶ザインとの出会い。

しかし・・、シュタルクの兄ちゃんカッコよすぎだろ・・。
44巻では、ついに僧侶がパーティーに参加!
これで必要なメンツが揃った!!
と思いきや、僧侶のザインは後半(多分)一時離脱・・。

ザインが入った事で、パーティーのバランスがとれすぎた最強状態に突入し、一気にストーリーが進んでしまうのを回避か??
ひとまず、ザインは一旦抜けて、当初の目的(行方不明の友を探す)を果たしに行きます。

その他は、ヒンメルとの旅を思い出しつつの、珠玉の小エピソード。
個人的には30話のラストシーンが最高に素敵
ヒンメルよ・・・。

最後はオイサーストに到着し、一級魔法使いの資格試験が始まります。

わ〜い!
ハンター試験じゃ!
盛り上がりますね〜!
5いよいよハンター試験 一級魔法使いの試験開始。
ここで、登場人物が一気に増加。
読者の多様な好みにも対応できる、色々なタイプのビジュアルや性格のキャラが勢揃いします。

試験の合格ラインは、期限までに「隕鉄鳥(シュテイレ)」を捉えて、パーティー全員が揃っている事

4巻の最後で結成された即席パーティで、一体どこまでできるのかという感じで、頭脳戦あり、魔法戦あり、対人戦ありと、かなりアクティブな内容となっていて、90%が試験の様子です。

そんな中でも、フリーレンの世界観は崩さず進みますが、意外とこの漫画、文字が多かったんだなと気づく。

試験終了後は小エピソードを挟み、2次試験のお知らせが届きます。
2次試験開始。
今度の試験の内容は、ダンジョンの最深部へ辿り着くこと。
時間までに辿り着けば、全員合格だそうだ。

序盤にヒンメルの回想が入るんだけど、この時ヒンメルが発する言葉は、RPGゲームを進めるプレイヤーと全く同じw。

一次試験の合格者は18名。
で、18名が二次試験へ進む訳なんだけど、物語はそこそこ平和で、アクションよりも、基本解説や読み物で進んでいく感じです。
二次試験の合格者は12名。

6巻ラストは三次試験なんだけど、『次の試験は如何ばかりなり??』と思いきや、突然大魔法使いゼーリエとの面接に早変わり。
作者が疲れてしまったのか??
いや、三次試験も興味あるけど、テンポが悪くなるからかなぁ??

一応、三次試験は、7巻序盤までは続きます。
それにしても、ダンジョン脱出用の小瓶、便利すぎて笑った。
7一級魔法使いの面接終了。
合格者は、フェルン・デンケン・ユーベル・ラント・ヴィアベル・メトーデの6人。
妥当な感じに合格者が出て、フリーレンはゼーリエと相性悪いので、不合格です。

しかし、メトーデなんてあんまり出番なかったのに・・。

試験で親交を深めた同志とも言える人達と、ひとときの休息を取った後、フリーレン達はオイサーストを後にして、路銀稼ぎの小さな依頼をこなしつつ、追憶の旅の小エピソードが続き、後半は、フェルンとシュタルクの距離が縮まるエピソード。

二人のデート回を探している人は、この巻です

どのエピソードも珠玉ですが、個人的に好きなのは、第63話の「南の勇者」
ヒンメルもそうだけど、この漫画に出てくる勇者は、御伽噺並みに勇者なんですよ。
日頃、汚れた世界で疲れている人間には、こう言うベタな話が染みるんですよね・・。

しかし、この辺りから、キャラの線が印刷に耐えられるのか心配になる程細くなり、心配・・。
作者の体調も心配・・・。
北部高原の町「ビーア」に入ったフリーレン一行。
ちょっとしたエピソードののち、討伐要請があり、ルーフェン地方にて、ゲナウとメトーデに再会。
ゲナウってあれよ、1級魔法使いの審査官で、ゼンゼとお茶を飲んでいたちょっと影の薄いキャラの人。
が、8巻の新展開では大活躍。

あんなに影が薄かったくせに、女子がきゃ〜って言いそうな魔法を使いよる・・。

この巻の71話以降は、ゲナウの故郷でSSRカードみたいなビジュアルの四刀使い「レヴォルテ」一味との死闘に費やされ、1級試験ではあまり人間味のなかったメトーデとゲナウがフューチャー。
クールビューティなメトーデのお茶目な部分も描かれ、ゲナウとメトーデのファンが激増しそうな、なかなか熱い展開となります。

ラストは、最強にして最後の七崩剣「黄金郷のマハト」の元に向かうデンケンでヒキ。
マハトのせいで、黄金に変えられてしまった街を救うんだそうだ・・。
世の中、きな臭くなってまいりました〜・・。
8巻のヒキから一旦時間軸は戻って、9巻序盤は小エピソード。
ヒンメル達との旅を思い出しながらの現在です。

で、序盤以降は黄金郷「城塞都市ヴァイゼ」で、デンケンと合流し、不思議な魔族、七崩剣の一人、マハトとの対峙。
ですが、その前にデンケンの記憶と、先にマハトと対峙したレルネン1級魔法使いとエーデル2級魔法使いの回想部分が入ります。

なんと、デンケンの魔法の師は、マハトだったらしいが、ここが詳しく描かれるのは、次巻。

レルネンは、1級試験の時に登場してたおじいちゃま(本当は、三次試験はこの人の管轄だったらしい)で、エーデルは、5巻の試験で湖が凍らされた時、「早く溶かすのじゃ〜!」とか言ってお連れの二人に指示出してた子ですね。
ここでまた、あの便利アイテムの小瓶と、小瓶のグレードアップ版が登場。

9巻は、マハトの説明や記憶部分に多くが費やされていますが、ほんと魔族も美形揃いだよね。
因みに、マハトは2巻に出てきたアウラの手下リュグナーに一見似てますが、よく見ると違う・・。
10ほぼ、デンケンとマハトの過去の説明に使われる第10巻。
この作者の魔族についての描き方の意図が見え辛く、読む方もなかなか辛い。

マハトはよくできた魔族で見た目も完璧な執事なので、読む方はちょっと期待しちゃうんだけど、多分これは違うんだろうと思う。

ところで、第7巻のショートエピソードに出てきた南の勇者のストーリーが、ここで回収されています。

南の勇者と戦った「全知のシュラハト」は、読者の人気投票で上位を獲得しそうなビジュアルと設定ですが、もしかしてこの後・・??
おっと、ストーリーの先読みを公開するのは無粋なのでやめておきますね。

で、ちょっとちょっと!!!
みんな黄金にされちゃったんだけど!!

助けてフリーレ〜〜ン!!
て感じで10巻終了です。
9月発売の11巻を待て!

『葬送のフリーレン』は、ショートストーリーにこそ価値がある

そんな訳で、『葬送のフリーレン』。

急ぎ足の超あらすじですが、ブログの構成上ショートストーリーはほとんどが省かれています。

だけどね、この漫画はショートストーリーにこそ、命の輝きが宿されています。

もしも、まだこの漫画をちゃんと読んだことがなくてこのブログを読んだ方は、ぜひ、ショートストーリーも交えて10巻までを読んでいただきたいです。

規則的なコマ割りなどで、バトルに臨場感がないと言われてもいますが、この漫画の魅力は、バトルではないのでね。

文字が多めの漫画ですが、珠玉のストーリーや文章表現、心にのこる言葉などが多いので、小学生にもおすすめです。

ぜひ、親子で内容について語ってほしいと思います。

それではまた。