【鬼滅の刃】22巻あらすじとブレない伊黒さんが好き

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『鬼滅の刃』22巻表紙/吾峠呼世晴/集英社

映画『無限列車』を見に行ったり、他の漫画読んでたりするうちに、鬼滅の刃22巻が発売されてました。

今日は今更ですが、あらすじと感想を書きたいと思います。

といっても、もう22巻の内容はほとんどバトルなので、あらすじと言ってもバトルの様子を文章でという事になります。

別の空間で鳴女と戦っていた蜜璃ちゃんと伊黒さんは、21巻で既に合流しています。

さて、22巻の行方は???

鬼滅の刃22巻の超大雑把なあらすじ

『鬼滅の刃』第22巻は、引き続き鬼舞辻無惨との対決です。

バトルに次ぐバトル。

蜜璃ちゃんは無惨から一撃を喰らい、戦線を離脱。

そこに伊黒さんの過去編が挿入されます。

が、この話は後程。

前回無惨の血にやられた柱たちは苦戦していますが、突如姿を現した猫から血清をもらい、一時傷が癒えています。

その血清は珠世さんの配合した薬で、決戦前に愈史郎によって鬼になった猫「茶々丸」が運んできたのです。

一瞬にして形成有利とばかりに、伊黒さんも赤い刀身を発動させますが、その反動で隙ができ、無惨に狙われます。

しかし、無惨に切りつけられたと思われる伊黒さんは誰かの手によって宙を飛び、救われます。

『一体どこから??』

次の瞬間、見えない敵から無惨は攻撃を受けます。

愈史郎の目を借りて姿を消した、善逸に伊之助、そしてカナヲです。

互いの武器をぶつけ合い、赤い刀身を発動させる柱たち。

長い無惨とのバトルは続きます。

ここで、無惨と真正面から相対するカナヲ。

カナヲは威圧されて動けません。

そこへ、昏睡状態から目覚めた炭治郎が助けに入り、更に白熱したバトルが続きます。

この時点での炭治郎、まるで別人。

白目がちになっちゃっててちょっと怖い。

ヒノカミ神楽に続く日の呼吸で対応する炭治郎は、十二の型全てを繋げば、幻の十三の型が完成すると気づき、試そうとしますが、無惨に抵抗されてなかなかうまくいきません。

ここで無惨は、この戦いにある違和感を覚えます。

傷の治りが遅い事、縁壱ほど強くない炭治郎に押される事を不審に思った無惨は、自分の能力が退化してきていることに気付きます。

原因は珠世の薬だと察した無惨は、自らの細胞から珠世を甦らせますが、したり顔の珠世に、からくりを「言わない」と言われたことに激昂し、珠世を握りつぶし、強引にその記憶を探ります。

珠世さんは、無惨に「人間返りの薬」を投薬しましたが、その中には1分で50年老化させる、老化の薬も混ざっていたのです。

実はこのバトルの間、無惨は9千年も年を取っていたことになるのでした。

老いで焦る無惨に畳みかける炭治郎と伊黒さん。

縁壱との闘いから何百年も経つのに、無惨の中に未だに残る、昔縁壱につけられた傷を見つけた炭治郎は、そこが弱点だと理解します。

逃げる無惨、追撃する伊黒さん。

この戦いの展開は???

という所で、場面変わり、禰豆子が人間に戻って22巻終了です。

『鬼滅の刃』22巻感想と、ブレない伊黒さん

『鬼滅の刃』22巻は、全編バトルです。

正直、無惨戦は大したひねりのないバトルばかり長いですし、赤い刀身の発動も雑だなぁという感じ。

無惨に打ち込んだ、人間返りの薬に老化の薬を混ぜていたくだりには「おおっ!」と思いましたが、とにかく無駄にバトルが長い・・。

この機会にちょっと昔の話を読み返してみたんですが、14巻あたりの秀逸な舌戦バトルと比べると、画力は上がっているけど、面白みに欠けるなと・・。

もう最終決戦だから仕方ないのかな・・??

今回『無限列車編』の映画を見て感動したのですが、煉獄さんと猗窩座の戦いがこんな感じだったら、ちょっと萎えていたかも・・・。

もしかしたら、もう描きたくなかったのかなぁとか、余計なことまで考えてしまいます。

それはそれとして、22巻は伊黒さんの巻です。

いつかは伊黒さんの番かなと思ったけど、まさかここまで引っ張るとは・・・。

『鬼滅の刃』22巻より伊黒小芭内と甘露寺蜜璃
『鬼滅の刃』22巻扉絵より/吾峠呼世晴/集英社

伊黒さんの過去は、一番鬼滅っぽい・・・。

「伊黒小芭内」。

初登場は木の上で、蜜璃ちゃんに「伊黒さん、今日もネチネチして素敵♡」とか言われてます。

まぁ、ネチネチと人差し指を振りかざし、皮肉たっぷりで嫌味たっぷり。

鬼滅のキャラは、被りが少なくみなキャラ立ちしてるけど、伊黒さんはなかなかのキワモノです。

しかし驚くなかれ、蜜璃ちゃんのあのニーハイソックスは、伊黒さんがプレゼントしたんですよ。

いつも憎まれ口で、天元さんが生還した時は「褒めてやる」「たかが上弦の陸との戦いで・・、死ぬまで戦え」。

炭治郎を助けに入れば「足手纏いの厄介者、おまえはもう引っ込んでろ」。

柱稽古をクリアーすれば「じゃあな、さっさと死ねゴミカス。」と、ひどい言いよう。

う~んブレなくていいですね。

でも、この後に続きがあるんです。

「お前は人の事を気にしすぎだ。」

とか言うんですよ。

煉獄さんのストレートなリーダーシップに対し、伊黒さんの斜めなリーダーシップ。

どちらも素敵でどっちもいい。

そんな伊黒さんは、下肢が蛇の形相をした鬼に仕える一族の出身だそうです。

この蛇のような鬼が人を殺めて強奪した金品を受け取る代わりに、一族の子供を餌として与えていたのだと。

う~ん、アンダーグラウンド背景。

女系の家柄で、男子が生まれたのは370年ぶり。

伊黒さんはそのオッドアイを気に入られ、食べ応えがあるくらい大きくなるまで座敷牢で生かされていたとか・・。

その時に迷い込んできたのが、いつも首に巻いている白蛇の鏑丸(かぶらまる)。

きっと鏑丸もまた、その白い姿から、自然界では標的にされてきたのでしょう。

アルビノは、自然界では長生きできませんからね。

その後、伊黒さんは逃げ出しますが、蛇鬼に追撃され、もはやこれまでという所を当時の炎柱に助けられて、鬼殺隊に入ったという話のようです。

助けた炎柱は、年齢や時代を考えると、煉獄さんのお父上でしょうか??

伊黒さんが逃げ出したことによって、一族は怒った蛇鬼に惨殺されたようです。

そんな過去から、伊黒さんは女性が苦手だったのですが、蜜璃ちゃんの明るさや爛漫さを眩しく感じていたようです。

2人は文通までしていたという微笑ましいエピソードもあります。

伊黒さん、始めから「甘露寺に近づくな!」とか言って、ちょっと笑えましたもんね。

蜜璃ちゃんは、柱としては珍しく、あまり暗くない過去の持ち主で、登場時にはちょっと性的消費な感じだったのですが、その明るさが鬼滅の刃にとてもいい効果を与えていました。

女性に人気があるのも頷けますね。

男性の理想像としての女性ではなく、何となくリアルな所に共感ができるんですよね。

闇が無い所もいい。

昔の少年漫画のヒロインて、同性からは好かれないタイプの女の子が結構多かったから。

閑話休題。

で、伊黒さんの過去。

柱のエピソードとしては一番最後だと思うのですが、蛇鬼に仕えていた一族とか、過去編の中では一番『鬼滅の刃』っぽいほの暗さや奇譚といえるようなストーリーだと思うんですよね。

後付けかは分からないけど、伊黒さんの逸話は、鬼滅の刃の世界からちょっと変わってしまった無惨戦の中で、久々に「はっ」と、元の世界観に戻ったような挿話でした。

『鬼滅の刃』のコミックも、12月の最終巻迄あと1巻。

本誌を追っていたのでストーリーは知っているけど、まとめて読むと色々思う所がありますな。

今日の記事は、ブレない伊黒さんが好きという内容でしたが、『鬼滅の刃』は魅力的で好感が持てるキャラが多いです。

突出した能力があるのに、親近感が湧いたり。

異例の化け物コンテンツとなった事が色々話題になってますが、私は単純に、キャラの魅力だと思っていますよ。

それではまた。