写真は『ちいかわ』第2巻特装版より/ナガノ/講談社
『ちいかわ』を知っていますか?
公式から貰えるLINEスタンプにも採用されていて、可愛くてセリフや表情も絶妙。
多くの人が使っているので、見た事ある人は多いと思います。
こんな感じなんですが、可愛いですよね。
これは、「帰ってきたら一緒に遊びに行きたいな」と言う私に、帰省してくる娘がスタンプで「うんうん。」と返事をしているやり取りなんですが、この表情、この仕草、可愛いですよね〜。
まるで、娘がこんな顔で帰省を心待ちにしているみたい。
・・、カワイイ奴め・・。
と、思わず錯覚してしまいますが、冷静になれば、このカワイイ仕草はちいかわちゃんのものであり、ウチのドラ娘のものでは無いと気付く訳で、実際は
『返事だるいから、スタンプでやり過ごしちゃえ。』
と、ベッドで横になってLINEの返信をしているのが本当の姿と言うのが、実際のところでしょう。
しかし、分かっていながらも、このカワイイ奴め、帰ってきたらお小遣いあげちゃうぞっとなってしまうのが、ちいかわちゃんの魔力ですね。
所で、『ちいかわ』は、現在モーニングで絶賛連載中であり、Twitterでもほぼ毎日1ページづつ更新されていると言う神コンテンツ。
私は今、このちいかわちゃんに夢中なのです。
『ちいかわ』その世界と特装版付き第二巻の紹介
先日、『ちいかわ』の第2巻が発売されたので、今日はちいかわちゃんの世界と、特装版の紹介です。
1巻の特装版にも絵本がついてきたらしいのですが、実は、ちいかわの正体を知ったのはつい最近なので、私が持っているのは通常版。
今回は、発売前からチラチラと本屋へ行き、なんとこの北海道で発売日前に書店で並んでいるのを発見したという、奇跡の1冊。
だって、ラスイチだったんですもの。
特装版についてくる絵本は、しっかりとした装丁で、ちゃんと「絵本」。
厚みも結構あるし、中身も付録とは思えない位の仕掛けがあってビックリしました。
ストーリーも可愛らしいもので、子供に読んであげるのにもピッタリでした。
(所々モーニングらしいおっさんな感じはする)
さて、『ちいかわ』ちゃんの世界は、ゆるく無邪気で笑いが絶えないメルヘンな日常が描かれている、フワッとした世界にも見えますが、実際は、ストーリー性があり、貧しさや少しの仄暗さを感じる部分もあり、ちいかわちゃんとハチワレ(ハチワレ猫のキャラクター)ちゃんが、純粋すぎて読んでて辛い部分もあるんですよね。
皆が暮らしている不思議な世界は、森の中に突然お米やフエラムネが湧いている場所があったり、突然大きなお菓子が登場したり、怖いモンスターのようなものが出てきたり。
お金はクエストのような形で、討伐や草むしり、お掃除などをその都度こなして得る形になっています。
舞台は一見ファンタジーRPGを模したもののように映りますが、何となくそこには、貧しさを感じたり、社会的弱者を連想させるものがあり、読む者の楽しさや可愛さの裏側にある、不安な気持ちを絶妙に刺激してきます。
主人公のちいかわちゃんや、お友達のうさぎはほとんど形を成した言語を喋らず、その分ハチワレちゃんがある程度の状況説明と解説に入る感じなんですが、(ちいかわちゃんは多分、普通には喋っている前提ではあるようだ)読者は、ちいかわちゃんの気持ちを察したり感じたりと言う作業が必要で、これが意外と難しく(大人は分かると思うけど)、感想を話し合ったりすると読解力がつきそうです。
お子さんがいる方は、共有して楽しむのもいいかもしれないですね。
ただ可愛いだけじゃない『ちいかわ』の世界は、ちいかわちゃんと、お友達のハチワレちゃん、それから、超絶にマイペースなうさぎの3人組の他、色々な登場人物と共に不思議な世界が繰り広げられます。
心のきれいなキャラが多く、悪意を感じない所が素敵なんですが、その純粋さや美しさがかえって辛く、人の心を不安にさせる危うさも兼ね備えています。
Twitterのフォロワー数も驚異的だし、ラインスタンプにもなっているので、誰でも知っているのかと思っていたら、意外と職場では知らない人が多かったので、このブログを読んで初めて知った方は、一度『ちいかわ』を読んでみて下さい。
この漫画がおっさん向けの「モーニング」で連載されていると知った時はちょっとビックリしましたが、たまに登場する「くりまんじゅう」は、多分大人なら共感の嵐のキャラですよ。
ぜひ。
それではまた。