遂に、漫画『ミステリと言う勿れ』のドラマが始まりました。
私は原作主義者なので、特に実写がイメージや原作と違うと許せない方なのですが、SNS等でも評判はいいようです。
ガロ君の容姿や菅田将暉の滑舌、整くんが常々思っている事が語られる時の、大音響で大仰なクラシック音楽等、ツッコミどころは満載ですが、ドラマとしては、成功しているという事でしょうか??
てねぇ、我路君は、あんな、マッシュルームカットじゃないし、多分、整君は、あんなに攻撃的な喋り方ではないと思うよ。
菅田将暉はいい雰囲気を出しているし、瑛太の演技力はなかなか確か。
我路君の従弟は、似ていたねぇ・・。
素敵な部分もあるけれど、実際、金髪でロングコート、皮の手袋までしている我路君とか、あんな人たちが歩いていたら、目立ちすぎでしょ!
いや、見かけたら完全に職質レベル・・。
原作に寄せているんだけど、寄せ方が間違っているというか・・・。
う~ん、やっぱり、キャラが女性向けのキラキラキャラは、実写化はなかなか難しいですよね~・・。
そんな中、青砥さんはなかなか神経質そうな所が、原作風でいいですね。
原作はもっと痩せてるんですが。
それと、風呂光さん。
もっと穏やかでたおやかな女性ボイス、またはキンキン声で女性の心を逆なでする感じで来ると思ったら、とっても低い声。
そう、1オクターブ高い声が出る時って、完全に公私のスイッチが入っている時で、不用意な時や通常運転の時ってそういう声じゃない。
用心深くなってる時とか、心が険しくなっている時とか、低い声がでるんです!
風呂光さんの声の様子は、まさにリアル。
正直、今回はここに一番衝撃を受けた。
と、色々な感情と共に、第一話を語ります。
『ミステリと言う勿れ』ドラマ第一話感想
そんな訳で、ドラマ版『ミステリと言う勿れ』、第一話感想。
ドキドキしながら見始めた、『ミステリと言う勿れ』ドラマ版。
正直な感想は、『思ったよりも、原作に忠実だった。』という感じです。
今まで、キャスト重視とか、原作に囚われずとかの、詐欺師の言い訳のようなドラマをいくつも観てきた私には、大げさな演出はあれど、まぁまぁ、原作に寄せて作っているなという感じでした。
突っ込みたいところはあるんだけど、大きく改変されたら、ファンの心理として絶対許せない部分は考慮して、原作リスペクトな仕上がりになっていたかなと思います。
なので、これからは、毎週見ます。
端折られてる部分もあるけれど、原作の大本となり得る元凶黒幕部分については、原作のように作ると、12回程度のドラマでは、漫画の面白い部分が映像化されないまま終わっちゃいそうだし、致し方なしか。
山場はこれからです。
で、今回第一巻にあたる部分の映像は、まぁまぁ原作通り。
青砥さんが筒井道隆(久しぶりだね。)。
個人的には、この青砥さんが、呪術廻戦のナナミンに似ているので、私は心のなかでは「ナナミン」と呼んでいるのですが、服装とか、雰囲気が似ていて、とても良いなと思いました。
それと、風呂光さんは、前述の通り。
で、今回の犯人役は、遠藤憲一さん。
通称、エンケンさんですね。
彼は、色々あって、罪を犯し、それを整くんに被せようとします。
ストーリーの詳細は、是非ドラマや漫画を(ぜひ原作を!!)見て欲しいのですが、ラスト、家族を顧みずに仕事に没頭していた藪さんを、整くんが責める場面があります。
原作での整くんは、もっと穏やかで、淡々と、諭すように、ちょっと無表情な感じで責める・・というか、解説し始めるのですが、このシーンが凄かった・・。
というか、ある意味ひどかった・・。
家族を顧みずに仕事仕事で、それを言い訳にしていた藪さんに、詰め寄る菅田将暉。
結構な責め口調。
エンケンさんなんて、もう、泣いちゃってるし、後悔しているんだから、もう、やめてあげてよって感じ。
実は、多分この後明かされると思うのですが、整くんにも過去があって、それは、悲しい幼児体験。
整くんは、そんな子供に気づき、一人でもそんな子がいなくなるよう、小学校の教師を目指す大学生なのです。
だから、演出や考察としては、家族を顧みなかった、もしくは、子供に虐待を加えていた自分の父親に投げる、復讐と責めの言葉だったと思うのですが、ちょっと待って・・、藪さんは、家族を顧みなかったけど、虐待なんてしていない。
家族は寂しかったかもしれないけど、失くしてしまった家族に、もう償う事は出来ないのに、そこまで責める必要・・、あるんだろうか・・。
社会的なメッセージを含むとは言え、死者に鞭打つ厳しい言葉。
あまりにも、エンケンさんが可哀そうではないですか・・。
これが、まだ家族が存命で、やり直す余地があるのなら、存分に反省を促す言葉責めをするのもいいかもしれない。
でもさ、もう、妻も子供も死んじゃってるの。
ほんと、もう、そんな強い口調で言うの、やめてあげて・・・。
原作の整くんは、気づかせる口調のイメージがあったけど、ドラマ版は、責め口調で、強い物言いだった。
そして、ちょっと滑舌が悪く、ドラマチックに導入されたチャイコフスキーの大音響と、まるで「映像の世紀」のようなカット映像・・・。
このドラマは一体何を目指しているのか・・。
まぁ、いいんだけど、第一話は、いかに罪を犯したとはいえ、もう戻ってこない家族を持つ藪さんに、それ以上は言わないであげて・・・、な展開でした。
ドラマの方は、いくつかのエピソードをカットしながら、後半部分に入ります。
多分、重くも秀逸で、これを外したらこのドラマの存在意義はないとでもいう位の秀逸ストーリー。
第5巻の部分は入ると思うので、震えて待ちたいと思います。
『ミステリと言う勿れ』ドラマ版は、最新話のみTVerで見る事ができますが、見逃し配信を全部見る事ができるのは、今の所「FOD」だけ。
気になる方は、短期でも契約すると、あの名作「ウォーターボーイズ」も見る事ができます。
どちらも見たことが無い方は、絶対原作を読んでみて下さい。
第5巻については、こちらの記事にも書いています。
心に体力がないと、刺さりまくりで浮上できない位の秀逸作品、『ミステリと言う勿れ』を、是非読んでみて下さい。
それではまた。