こんにちは。
今日は、『週刊ヤングマガジン』で、2016年から2018年まで連載されていた漫画『侠飯(おとこめし)』第2巻に登場した「簡単ローストポーク」を作ります。
早くできてすっごく美味しかったのでトンカツ用のお肉がお家にある人は、是非作ってみて下さいね。
『侠飯(おとこめし)』の原作は小説
今日紹介するレシピは『侠飯』という漫画がもとになっています。
作画は 薩美 佑。
福澤 徹三さんの小説が原作で、ヤングマガジンに掲載されていました。
2016年には深夜枠のドラマにもなっているのですが、実は最近まで私は知りませんでした。
1話完結の物語でページ数も多くはなく、調理部分がメインの漫画構成となっていますが、主人公の柳刃さんはかっこよくて博識。
発する言葉にも重みと説得力があって、短いながらもずしんと来る、とても面白い漫画です。
小説は何巻も出ているらしいのですが、漫画化は原作の1巻部分のみだそうで、もっと漫画で読みたいのに残念な感じです。
う~ん・・、大人の事情か、掲載誌と合わなかったのか・・・。
どちらかというと、「スペリオール」とか「モーニング」とかでやっていてもおかしくないですからね・・。
漫画がとても良かったので、今度は小説も読んでみようかなと思っています。
という所で、簡単ローストポークの材料です
お手軽ローストポークバスサミコソース材料
★ トンカツ用豚ロース
★ 塩・胡椒
★ バルサミコ酢と赤ワイン
★ にんにく
つけあわせ
★ トマト
★ ぶなしめじ
★ バター
ローストポーク材料(3人前)
★ トンカツ用豚ロース
(なるべく厚切り)3枚
★ 塩・胡椒
少々
★ バルサミコ酢と赤ワイン
(3対2の割合でブレンドしておく。蒸発するので多めに)
★ にんにく
1かけ
つけあわせ
★ トマト
小4個
★ ぶなしめじ
1パック
★ バター
10g
ローストポークやローストビーフに使う肉は、通常はロースやフィレなどの塊を使用します。
一般的にはお肉を焼いた後、熱を逃がさないように保温状態でじっくり火を通す時間のかかるお料理ですが、今回柳刃さんは、急にやってきた居候先の友人に料理をふるまう事となり、トンカツ用に用意した豚肉をアレンジして、短時間でローストポークを実現させています。
つけあわせはブナシメジとトマトのソテー。
バルサミコソースもまろやかで絶品。
ワインによく合うちょっとお洒落なごちそうの出来上がりです。
この回では他にも料理を振る舞いますが、今日は「ローストポーク」ときのこの付け合わせに焦点を絞って行ってみたいと思います。
塊肉なら時間のかかるローストポークも、トンカツ用ならあっという間。
ソテーなどでもいいですが、この方法だとお肉も柔らかく仕上がりバルサミコソースがプロ級の味を醸し出し新たな美味しさを発見できます。
たくさん作って翌日のお弁当に入れてもOKです!
バルサミコソースにはニンニクを使うので、お弁当にはポン酢などがおススメですよ。
それでは早速作っていきましょう!
わりとあっという間にできますよ。
1、 豚肉を焼く
肉には軽く塩コショウを!
豚肉に、軽く塩コショウをして、油をひいたフライパンで焼きます。
お肉が厚切りで脂身が多い場合は、上記のように、トングで肉を縦にして、先に脂身に火を通しておきます。
肉の表面が白くなり、軽く焦げ目がついたら肉を裏返します。
途中、フライパンを斜めにして、出た油を肉にかけて火を通していきます。
肉を押してみて、透明な肉汁が出るようなら火から下ろして大丈夫です。
この後余熱で火を通していくので、ウェルダンまで焼かないように気をつけます。
2、 肉を火から下ろし、アルミ箔で包む
お肉が焼けたら、10分余熱
お肉が焼けたら火から下ろし、アルミ箔で包んで10分おきます。
予め準備しておいたアルミ箔に 肉を移したら しっかり余熱が通るように肉を包む
バットや大きめのお皿にアルミ箔をあらかじめ敷いておき、焼いたお肉を移動させたら、そのままアルミ箔で肉を包みます。
お肉を包んだら、そのまま10分置いておきます。
肉を休ませている時には、結構な量の肉汁がしみ出てきます。
この肉汁はバルサミコソースに使用します。
休ませている10分の間にソースを作る事もありますが、ソースは後で作りますので、この間に食器の用意をしたり、サラダの準備をしたりしてください。
こちらは、脂身がダメな娘用に作った豚フィレ肉。
いい感じに熱が通って美味しそうですが、実際に柔らかくてとっても美味しかったです。
大きな塊は時間がかかるので、フィレ肉の塊は3つくらいに切ってから、フライパンで焼く時間を少し調節します。
肉を休ませる時間も長めにしてください。
3、バルサミコソースを作る
バルサミコ酢と赤ワインは3:2
バルサミコソースを作ります。
肉を焼いたフライパンをそのまま使います。
フライパンに残った肉汁と油に、バルサミコ酢と赤ワインを3:2の比率で加え、火をつけます。
休ませているお肉から、結構肉汁が出ています。
こぼさないように器などに移し、バスサミコと一緒に煮詰めます。
肉を休ませている間に出た肉汁も加えます。
こちらはソースに加えるワイン。
食事にもあわせるので、フルボトルを買ってきました。
チリ産の「コセチャ(470円)」。
リーズナブルでスムーズ。
飲みやすいのに、コクもある。
赤ワインの渋い感じが苦手なかたにはおススメのワインです。
食事でワインを飲まない人は、お料理用のワインとかで十分です。
バルサミコソースに、すりおろしたニンニクひとかけ分を加えたら、弱火でとろりとするまで煮詰めます。
周囲にニンニクの香ばしい香りが漂って、たちまちプロ級の味に早変わり!
このソースが本格的で衝撃の美味しさ!
ローストビーフやローストポークは、わさび醤油やポン酢でいただいても美味しいですが、ニンニクたっぷりのバルサミコソースはレストランの味。
いつもとちがうソースは、非日常を演出してくれます。
4、 豚肉をスライスし、ソースをかける
休ませていた豚肉をスライスし、ソースをかけます。
このお料理は、肉の切り方にポイントがあります。
包丁を斜めに入れて、お肉を薄くスライスしてください。
あまり温かい状態のまま切るとスライスし辛いので、ある程度冷めてから切るのがおススメです。
この後付け合わせでフライパンを使用します。
フライパンが2つあるお宅は、肉を休ませている間にソテーを作るのもいいですし、先につけあわせを準備してしまってもいいかもしれませんね。
5、付け合わせのキノコとトマトのソテーを準備
トマトときのこを、バターで炒めて塩こしょうするだけ!
きのことトマトのソテーを作ります。
ローストビーフのつけあわせはクレソンなどが多いですが、キノコの食感とトマトの酸味がよく合います。
食物繊維も豊富なキノコとビタミンが豊富なトマトのソテーはボリュームもあってベストマッチです。
作り方は簡単。
熱したフライパンにバター溶かしたら、キノコとトマトを入れてソテーするだけ。
味付けは塩コショウで。
キノコに火が通ってから、トマトを加えてさっと炒めます。
トマトから旨味も出るし、ローストポークがパンチのある味付けなので、『薄味かな?』くらいでちょうどいいです。
冷めてくるとより塩気を感じやすくなるので、薄味を心がけます。
出来上がり!!
できましたぁ~!!
美味しそう。
いえこれは本当に美味しかったです。
結構しっかり火が通っていますが、柔らかくてとっても美味しいです。
バルサミコソースが最高。
こっちは、冷奴の中華風。
やっぱり『侠飯』で読みました。
冷奴に、ネギとザーサイのみじん切りをトッピングして、ごま油をたらすだけ。
塩や醤油を加えてもいいですが、ザーサイからしっかりと塩気が出るので、味付けは不要です。
ローストポークは、本格的に作ろうと思うと時間のかかるものですが、トンカツ用のお肉ならあっという間。
ソテーやゆで豚もいいけれど、ジューシーで本格的な味わいのローストポークは、レパートリーにも加えておきたい一品ですね。
今日のレシピは『侠飯』から「柳刃流パーティメニュー」より、ローストポークでした。
ただのグルメ漫画ではない『侠飯』。
かっこいい柳刃さんを見てみてね。
それではまた。