【チェンソーマン】第7巻あらすじと感想は「すっごくいい所で終わっちゃった。」

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『チェンソーマン』第7巻が、2020年6月4日に発売されました。

今回は、コンビニで購入。

藤本タツキさんの作品は、『ファイヤパンチ』の途中で挫折してから読んでないとか以前書いたのですが、結局今『チェンソーマン』を読んでいます・・・・。

これまでの『チェンソーマン』の記事、興味のある人はこちらも読んでみて下さいね。

チェンソーマン7巻のあらすじ

第6巻で、レゼに失恋したデンジ。

6巻のラストは、今までで一番美しく切ない終わり方でした。

レゼにふられたと思い込んでるデンジですが、事実は違う。

でも、その事は全くデンジは知りません。

知っているのは、マキマと天使と読者のみ・・・。

色々な思いを抱きながら第7巻。

舞台は早川家から。

角が伸びすぎたパワーが戻り、いつも通りの朝。

レゼの事が忘れられず、ハートブレイクなデンジはもう、一生喜んだり悲しんだりできないのかもと感傷に浸っています。

そこへ、例の如く(?)マキマ登場。

しばらく有給取ってなかったから江の島へ旅行するけど、デンジ達も一緒に来ないかと誘います。

マキマの事が好きなアキは「行きます」と即答。

デンジはレゼの事を忘れて大喜び。

・・・、デンジ君、君は本当にチョロいやつだよ・・・。

パワーはマキマと行きたくないのか渋っていますが、そこへ、各国からデンジを狙う刺客が放たれたと連絡が入ります。

前回の大立ち回りが、ニュースやワイドショーで大きく取り上げられたのです。

悪魔と融合した、人間でも悪魔でも魔人でもないデンジの存在は、どこの国でも欲しがる逸材。

旅行は延期。

デンジの周りには各支部や民間から人が集められ、刺客から護るよう指示されます。

ただしこれは、デンジを囮にして刺客を一網打尽にする作戦でもあるようです。

この中にいる日下部さんは、世話好きで結構好きなタイプなんだよな~・・。

そんな中、アキには少し、腑に落ちない部分や違和感を感じている部分があるようです。

話はちょっと戻って、以前食事をしたときに、バディの天使から聞いた話がずっと引っかかっているのです。

デンジと融合したチェンソーの悪魔「ポチタ」の正体は、デンジ自身も不思議に思っているところもあり、謎は全く明かされていません。

というか、この漫画の世界観自体ちょっと未だに謎です。

というか、理解不能・・・。

アメリカ・中国・ドイツから刺客が到着

さて、話は戻ってメインストーリー。

今回は、各国から一斉に刺客が放たれ、メインバトルに突入するまで色々な人物の時間軸が交差します。

序盤は刺客の登場シーンや人物の説明が入り、終盤はデパートでのバトルに突入。

7巻の前半には

えっつ!!!

と読者をびっくりさせるシーンもあり、チェンソーマン相変わらずボコボコ人が死ぬなという感じです。

これまでの話を見る限り、今後も活躍しそうな人たちだったんですが、マキマの謎に迫る要素を持っていたため、はたまた別の理由からか退場してしまいました。

その他には、話を盛り上げる魅力的な人物の登場もアリ。

7巻は、この後のバトルに入る前日譚のような部分を持っていますが、結構丁寧に話が作られています。

人物描写も細かく、これまでより読者が感情移入しやすく誘導されている気がします。

クールな感じの中国のクァンシは、一気に人気が出そうなキャラ付けですが、自堕落で退廃的な部分が儚そうですよね。

トーリカの師匠とやらは、有能なデビルハンターっぽいけど、世間知らず風な所がウケそうだし、アメリカ3兄弟の生き残りは、唯一人間臭い部分が漫画に味を添えています。

トーリカの師匠は寿命があと半年らしいですが、これは悪魔との契約で寿命を取られたという事なのでしょうか・・?

あ、あと、民間から1カ月雇われている「吉田君」は、下世話だけど、随分絵柄に気合が入っているな~という感じですね。

吉田君/『チェンソーマン』第7巻より引用/藤本タツキ/集英社

『チェンソーマン』7巻感想

『チェンソーマン』第7巻の感想は・・

あれ、ちょっと、すんごいいい所で終わっちゃってんだけど、8巻まであと3カ月も待たなきゃいけないのか??!

です。

あしたのジョーみたいなすごいいい所で終わっちゃてて、『マジか!!』という感想しかない!!

6巻が美しく、話のキリがとてもいい所で終わったのに、7巻は引っ張られる引っ張られる。

私の今回の一押し「クァンシ」の過去がうっすら透けた所で、公安とのバトル突入で続く???

いやぁ~~~~!!

気になり過ぎる・・。

本誌を追ってないから分からないけど、『チェンソーマン』は、キャラクターの過去をそんなに丁寧に扱わないから、この先クァンシの過去は詳しくやらないとは思うけど、岸辺が出したメモも気になるし、モヤモヤがつのる第7巻。

ハメようとしているのはいったいどちらか??

この中国の「クァンシ」は、女性の魔人を侍らせるクールビューティーなんですが、自身も女性。

破滅的な人物像に魅力を感じる人は多そうです。

かくいう私も、今回の話では一番気に入っているキャラ。

中国の刺客であるクァンシは、元帥に雇われている様ですが、今回の報酬として望んでいるのは、自分が侍らせている魔人たちの人権を確保する事と、彼女たちに義務教育を与える事。

作者の藤本タツキさんは、熱く語るわけではないけれど教育を与える事について度々言及されています。

この辺がちょっと胸に刺さるんですよね。

クァンシは、見るからに長生きしなさそうなタイプなので、これからどうなるのかすっごく気になります。

それから、この漫画、随分読みやすくなったなというのも、7巻を読んでの感想です。

絵が上手くなったというのではなく、話のつなぎ方とか諸々。

こんな私がいうのもなんですが、以前は、作者自身がどうしても表現したいと思われるカッコいいことや、カッコよく描きたい構図などが優先され、中二病風こっぱずかしいコマとかセリフがあったんですが、7巻ではほとんどそれがなかった。

特徴あるコマ割り、奥行きや迫力ある絵柄はそのままで、最後まで読者をチェンソーマンの世界から離さず読了させる。

7巻は、そんな巻です。

あ、あと、7巻はなかなかパワーのクズさが出ていて大活躍でしたね。

レゼ編は、レゼとのエピソードに重点を置いていたためかパワーの出番はなかったけど、6巻のラストはパワーによってちょっぴりだけ救いがありました。

あの虚言癖、自己中心さ。

都合悪くなるとすぐ逃げる。

勝てば官軍負ければ賊軍・・。

バトルでも全く活躍してないけど、『チェンソーマン』はパワーによって救われている部分も多いなと思います。

さすが読者人気ナンバーワン。

8巻も楽しみにしているよ!

それではまた。

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