先日、映画『チェンソーマン〜レゼ編〜』を見に行ってきました。
なんと!!
すごく面白かったです。
エモい・・・。
そして、ストーリーを知っていても、最後は結構グッときてしまった・・。
私は、テレビ版のアニメは、今ひとつ・・、というか、結構ひどい出来だったと思っているのですが、映画は全くの別物と言ってもいいくらい完成度が高かったです。
もしも、あなたがこれから書くようなことが理由で見に行かないなら、そんなことは気にせずに、見に行ったほうがいいと、断言します!
テレビ版に関しては、放映された部分がチェンソーマンの序盤だったためもあってか、作者特有の、洋画の字幕のような、あまり日常的でない台詞回しや画像表現が鼻につく感じで見づらかったり、大事な部分(例として、姫野が契約していたゴーストがニヤリとするシーンをほぼ省略したりとかなど)が表現できていなかったり、スタイリッシュでクールな、マニア好みのミステリアスな世界観ばかりを意識し、キャラの喋りが棒読みチックになってしまってつまらなかったり(滑舌も良くなくて、パワー以外何言っているか分からなかった)、聞いているほうが白けてしまったりする感じで、正直、私は映画を見に行こうとは全く思ってなかったんですよね。
だけど、先に映画を見た娘から

テレビ版の出来を考えて見に行かないなら、見に行ったほうがいい(こういう時だけ人の心をテレパスする娘、恐るべし。てか、娘もきっと、テレビ版は酷かったと思ってのこの発言だろう)。
と言われたので、見に行くことに。
テレビ版のアニメを見てガッカリした人や期待外れと感じた人、また、それが原因で映画を見るのをやめた人。
・・・・、いや、見に行ったほうがいいわ・・。
家に帰ってコミックをおさらいしようかと思ったのに、一人暮らしの娘が持ち出しちゃってて無かったです。
・・、悲しみ。
『チェンソーマン〜レゼ編〜』感想ネタバレあり
私は、このレゼ編から一気にチェンソーマンの作風がマニアックからメジャーに垢抜けしたと思っているのですが、映画を見て、やっぱりここが転機だな〜などと感じた次第。
それはそれとして、とにかく、この映画は気合が入っています。
序盤、レゼとの出会いからボムへの変身までひっじょ〜〜に丁寧にエモい感じに作られていて、それは、青春映画のひとコマの様な、甘酸っぱさと面はゆさと瑞々しさ。
チェンソーマンの中でもレゼ編は、特に人気のあるストーリーなので、大人のいやらしい視点からすると、制作側の意図すら透けて見え

う〜ん、狙ってんなあ〜w
原作より大分、青春のビタースウィートな感じ出しちゃってんじゃん。
でも、こんな感じで2時間やんのか??
(もう、結構チェンソーマンのストーリー忘れちゃってる)
くらいに思ってたのですが、中盤、レゼがボムに変身してからの迫力、映像効果、アクション、アングルや構図、スピード感、どれを取っても凄かった・・。
あっっ、そーだよ、チェンソーマンて、こんな感じの漫画だった!
漫画で読んだあのシーンが動くということは、こういう事なんだ!!と、感動。
そして終盤の名シーン。
ビルの上から逆光シルエットの天使君、レゼの最後のセリフ。
チェンソーマン一の名シーン。
これには、さすがの私もちょっとだけ泣いた。
で、このシリーズには、最後にパワーが出てきてちょっとだけ救われるのですが、映画は違った・・。
Cパートでちゃんとパワーは出てくるけれど、この後の展開を示唆するような終わり方で、不穏な感じで幕を閉じてしまった・・。
連載中は先が見えなかったから、レゼ編の最後この幕引きが、すごく私にとって救いだったんですが、第一部が完結している今、その先を示唆するこんな終わり方になってしまって、個人的には少し残念・・。
ですが、マキマさんへの謎や影が深まる部分でもあり、仕方ないのかな・・とも思ったりした。
それにしても、今回はキャラ全員が生き生きとしていてよかった。
ただ一人、棒読みマキマさんを除いては。
声優さんはちゃんとキャラ作りをしているんだろうけど、あの、クールさを意識しすぎた抑揚のない喋りに、一切面白みを感じないのは、私だけではないはず。
前半のマキマさんはもう少し茶目っ気がある感じだと思うし、マキマさんが人でなくなる感じになるのは、もう少し先。
デンジはマキマさんの顔が大好きだけど、世話を焼いてくれるような、思わせぶりなような態度や喋りにも惹かれていたはず。
序盤のマキマさんが、デンジやアキなどに対して取る態度や喋り方には、もっと感情があるはずだ・・、と私は思うんだけど、もう、今後の展開を考えると、マキマさんの喋りに、今後感情が乗ってくる事はないんだろう。
もしかしたら、「チェンソーマンはそんな事しない」のくだりで、変わるかも知んないけどね・・。
さて、チェンソーマンの映画は、公開から二週連続で動員数1位を獲得。
映画の評判はとってもいいようです。
うんうん、だて面白かったもん。
バトルシーンに力が入っていてちょっと長いかな??
という部分もありましたが、チェンソーマンシリーズ随一の、甘く切ない人気ストーリー。
ここから、マキマさんの影が一気に深まり、意趣返しの演出が花開きます。
チェンソーマンを途中で諦めた人(これも結構いると思うんだな)も、チェンソーマンが何なのか、あんな漫画がなぜ人気なのか不思議な人。
このストーリーが終われば、きっと分かるはずです。
是非。
それでは、最後の呟きなんですが、知りたくない人もいると思うので、開閉できるようにしておきます。
知ってる人は、同感していただけると思いますよw。
それではまた。
・・、それにしても、なんでこの後タツキ先生、武器人間ズでレゼとクァンシを出しちゃったんだろうねぇ・・・。
第2部で登場させるとしても、あの登場の仕方は酷いよ・・。