画像は、『ペットショップオブホラーズ』作/秋野茉莉
生まれてこのかたウン十年。
それはゆうに四十年は超えている。
そんな私、漫画が大好きですが、その人生の中でジャケ買いした漫画は、片手で足りる・・。
私は本当にジャケ買いしない人間なのですが、人生で初めてジャケ買いをし、その主人公に恋をした漫画『ペットショップオブホラーズ』の、話を今日は・・。
とにかく、カウントD!掲載誌がことごとく休刊になるという、曰く付き(?)のホラーストーリー


『ペットショップオブホラーズ』は、私がまだすっごく若かった頃に、アップルミステリーというホラー漫画誌で連載されていた漫画。
当時、アンジェリークスペシャル2という、恋愛シミュレーションゲームにハマっていた私は、セイラン様にそっくりな美青年が微笑む、平積みとなっていた表紙の、その漫画に釘付け。
でも、普段ジャケ買いなんてしないし、中身もわからなければ、マイナー誌での連載漫画なんて怖くて買えず、一旦帰宅。
でも、どうしてもD(この漫画の主人公)の表紙が頭から離れず、夕刻、再度その本屋へ行き、5巻くらいまでを購入した。

この漫画が大当たりだったので、同作者の他の漫画も読みましたが、面白い事には面白いが、どの漫画もDの魅力には叶わなかった。
というか、作者の絵柄は同じなんだけど、雰囲気や色遣いなどなどが、ペットショップと他の漫画では全くと言っていいほど違うんですよ。
何というか、取り憑かれてるというくらい。
その後、最終巻のあたりで、掲載されていたアップルミステリーは休刊となり、新ペットショップオブホラーズとして連載が再開された雑誌も休刊、更にWEBに舞台を移したりなんかしながら、続編が掲載されていたようですが、現在はスピンオフ含め、物語は全て完結している模様です。
私が追えていたのは、『新ペットショップオブホラーズ』まで。
紙コミックの衰退とともに追えなくなっていましたが、しかし!
なんと!
つい最近、パサージュ編と漂白の方舟編というのがあったことを発見し、Dに会いたく速攻WEBで購入。
何周回も読み漁り、そしてまた、ペットショップオブホラーズの1巻から読み返し、しばらくふわふわと夢の中にいましたが、やっと帰ってきて、今この記事を書いています。
あの時のトキメキ再び。
他の漫画では決して得られなかった養分が、ここにある。
元祖ペットショップオブホラーズからこっちまで、いくつかの話は、そのモチーフやベースとなったものがかなりあからさま。
二番煎じ的なものもあるのだけれど、そんなことは関係なくなるくらい、登場人物が魅力的。
そして、二番煎じと書いたけれど、秀逸なストーリーも多い。
「ペットショップオブホラーズ」のあらすじなんかも少しだけ
舞台はアメリカのロサンゼルスにある、チャイナタウン。
そこでペットショップを営む、中性的な美青年、通称「カウントD」が主人公で、動物と人間、幻獣が交叉していく、不思議でちょっと怖いストーリー。
そのお店には、普通のペットも売っているけど、それ以外も・・。
特別なお客様には特別なペットを販売し、「お代は願いが叶ってから」。
ロサンゼルス市警のレオン・オルコットは、Dが数々の奇妙な事件と繋がっていると推察し、ペットショプに乗り込みますが・・。
ストーリーの形式は、1話完結系のホラー&ミステリー漫画。
ちょっとした風刺あり、寓話的教訓ありの、世にも奇妙な物語。
重いだけではなく、軽い話も交え、漫画の中で動くDとレオンはとても魅力的。
キャラクターで持っている漫画っていくつもあるけど、私の中では、この漫画は別格。
ツボに入るというか、急所に入るとか、これが、フェチとか個人の萌えって事なんだろうなと思う。
わたしがず〜〜〜〜っと好きだったD伯爵は、読み返した今もやっぱり好き。
そして、この漫画は、実はアニメにもなっているんですね。
当時「ワンダフル」という、深夜枠のよく分からないバラエティー番組でやってたんですけど、1日たった5分、しかも毎回オープニングがあって、あっという間に終わっちゃってた。
はっきり言って物足りなかったし、なんで5分枠でストーリーもののアニメやるんだと憤りもありましたが、毎日のその時間が宝物のようだった。
もうきっと見ることはできないんだと思っていたら、なんと、アマプラやらU-NEXTやらで見ることができるではありませんか!!!
私はU-NEXTで見ましたが、細切れの5分ではなく、本編は1話23分、1日5分で週5回、毎回のオープニングを抜かして23分てところでしょうか。
ちゃんとまとめて見る事ができたので、なかなかの見応えで、当時のアニメとしては、完成度が高かったんだなと今更思いました。
ストーリー自体は、全4話です。
う〜ん、事情はよく分からないけど、あの作品に惚れた誰かが、試験的にねじ込んだのかなぁ・・。
オープニングアニメの監督は、りんたろうだったしね・・。
今日は、昔の漫画、ペットショップオブホラーズのお話。
パサージュ編の感想などは、また後日。
ペットショップオブホラーズが好きだった方、カウントDのファンだった方で、パサージュ編(Dのお祖父様のストーリー)と、漂白の方舟編(Dのパパのストーリー)があることを知らなかった方は、Webサイトや紙でも読めるので、ぜひ。
それにしても、今の時代なら、ペットショップオブホラーズのアニメ、ちゃんとした深夜枠で10話くらいはやってたのでは・・。
人気が出て、3期4期と最終話までがあったかもしれない。
ペットショップオブホラーズは、休刊という憂き目に遭いながらも、第一シリーズはしっかりと終わっています。
個人的には、美しく広げられた風呂敷に、これまた美しく畳まれた最終回で幕引きされた漫画のひとつだと思っています。
そんな所も、私のレジェンドな思い出です。
これを見つけてくれた誰かさん、アニメにしてくれないだろうか・・。
それではまた。
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