インディ・ジョーンズと運命のダイヤル感想と、これだけは予備知識を入れてから行ってくれ!

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画像は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』劇場ディスプレイより

ご存知、インディジョーンズのテーマ「ちゃ〜ちゃらっちゃ〜、ちゃらら〜♪」これを聞いたら血湧き肉躍る。

ジョン・ウィリアムスは天才だなとかなんとかどうでもいいですが、公開二日目。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』見てきました!

だって私は、ハリソン・フォードの女なんだもん。

映画の内容は、てんこ盛りもり!!

今日は、前半にちょっとだけネタバレありの感想と、後半は、これから見に行く人には、これを知っていれば10倍楽しめる歴史(主にWikipediaなどからの引用で、私はそんなに学はない)トリビアを記載!

まぁ、偏差値高い理系の人や、古代史に詳しい方にはそこそこ周知の事実かもしれないけれど、知っていればワァ〜オな面白さ。

インディ・ジョーンズ健在でした。

ちなみに、今日は本当にちょっとだけネタバレ書くので、それも許せない人はそっ閉じしてね。

『インディ・ジョーンズ運命のダイヤル』大雑把感想

うみちゃん!

インディの最新作見に行かないの??

シリーズ最後とか謳ってるよ!!

あ??!

見に行くに決まってるじゃん!

ていうかさ、あのシリーズ、「最後の聖戦(3作目)」が最後とか言ってたんだからね!!

え、そうなの??

そーなんです。

インディの3作目「最後の聖戦」が公開された時、巷では、これが最後と噂されていました。

ストーリーの構成も、そんな感じでしたよね。

しかし、あれから数年ていうか、10年以上??

ケイトブランシェット登場の「クリスタルスカル」。

そしてそして、ハリソン・フォード齢80にしてアクションするという、インディ・ジョーンズ最新作が公開。

一体どうなっているんだ!!

クリスタルスカルの時は、すでにハリソン・フォードには年齢の波が見えていて、それを補うように、突如息子が登場した。

だから覚悟はしていた。

ハリソン・フォード=インディ・ジョーンズの虎の威を借る狐の俳優が投入されているのかもしれないことを・・。

でも、実際は、主演はハリソン・フォードであることは揺らぎなく、過去作を振り返るオマージュありつつの、てんこ盛りもりのエンターテイメントであった。

80歳でありながらも、稀代のイケメン俳優ハリソン・フォード。

ブレードランナー2049の時は、さすがにライアン・ゴズリングと共演で年齢を感じさせた。

だがしかし!

ハリウッドで生き抜いてきた彼は、80にして色香漂う横顔を見せるのだった・・。

前半の若いインディもご本人!!好きな人が年老いていくのを見るのは苦しい・・。

さて、見てきましたよ、『インディ・ジョーンズ』。

もったいぶらずに言うと、面白かったし、もうちょっと予備知識があればもっとよかった。

それと、インディのシリーズには、アークとかサンカラストーンとか聖杯だのクリスタルスカルだの出てきますが、今回ほど、それの効力が発揮されるところを見たいと思ったことはなかったかも。

インディシリーズでは、世界を征服するからほとんどが闇に葬られるところで終わるけど、私はすごく、その力が解放されるところを期待していた。

ま、この辺は後半でちょびっとだけ触ります。

アルキメデスの名前は有名ですが、何をした人で、どんな人生を送ったのかを知っていると、この映画はもっと面白いですよ!

さてさて、ここからちょっと内容に触れますが、ごく前半なので、許してもらえるでしょう。

この映画の特徴というか、映画が映画としてエンターテイメントを演じていた頃、導入部分のつかみがきっちり興味を引くようにできているのですが、この映画も然り。

シリーズ通して敵対している、ナチスとの因縁と、若き日のインディの冒険が始まります。

はい、ここで、いきなり出てくる、クリスタルスカルより若くて超かっこいハリソン・フォード。

あ??

マ??

アクションやストーリーは面白いんだけど、この俳優さんが一体誰なのかすごく気になって話が頭に入ってこないよ!!!

喋りや、片方の頬と唇だけキュッと上がるその様子はご本人そのものなんだけど、これがCGなのか、他の俳優さんなのか気になって心がザワザワするっ!

かつて、映画「スターウォーズ」で、今はもう老齢なはずのレイア姫(ご冥福をお祈りします)をメイクと加工で他の女優さんが演じていたこともあり、ハリソンファンの私は騙されているんじゃないかと疑心暗鬼。

悲しいかな、この習性・・。

まさか、このままこの映画やっちまうんではないかと思ったけれど、この後、年齢を重ねたインディがちゃんと出てきます。

要するに、伏線と回想が導入となっているんですね。

あの俳優さんは一体どうなっているのか気になって、帰ってきてプログラムで確認したら、シリーズの素材をAIで加工した映像らしく、登場人物はご本人。

で、声をあてたのも、現在のご本人で、若い声を出すのに苦労をしたそうだ。

それ、最初に知っていたら、もっとストーリーに集中できたのに・・。

早く言ってよ!!

その後、導入部分が終わると、年老いたインディの姿・・。

若き日のインディが暴れていたのは、1930年代。

魔術や呪いがあってもなんだか納得いくような時代から、今やアポロ11号は月へ行ったという時代。

ハリソンフォードも歳だし、シリーズの0をやるわけにもいかず、時系列的にも、もうどうしようもないのだけれど、あまりにも近現代で時代は変わってしまった・・。

彼は年齢にしては、かなりいい身体しているんだけど、役柄もあり、ちょっぴりくたびれたその様子は、現役時代に女学生達から熱い視線を贈られた面影はなく、哀愁をそそる。

自分のことは棚にあげるけど、好きな人が年老いるって、悲しいことですね(昭和のフォークソング風言い回し)。

ほんのりと、自分の老いと死を意識し始めたところで、物語中盤。

しかし、驚くなかれ、年老いた元冒険者のくたびれた演技。

これはきっとハリソン・フォードの役作り。

中盤からロケ地が変わり、いつものあの移動地図が登場。

彼は劇中後半、年齢なんて忘れてしまうくらいの若々しい横顔を見せてくれます。

時代が変わっても、まだまだこの映画はその世界観を保ち、私達を冒険へと誘う。

ハリウッドの俳優、マジ恐るべし。

スタントやCGは多くいれていると思うけど、若手に頼る事なく派手に暴れるインディ。

ここは彼の独壇場。

私はもっと

ああ〜!!

これ以上、ハリソンフォードに無理させないでぇぇ〜〜!

死んじゃう〜〜!

みたいな気持ちになると思っていたの。

でも、違った。

年老いたとは言っても、また、映像技術が優れて、かなりの修正が効くとは言っても、その横顔、その正面から語りかける瞳は、まだまだ現役。

おじいちゃんになったとはいえ、往年のモテ男と変わらず、冒険を楽しみ、知識が豊富なインディ・ジョーンズ。

今も変わらぬ彼がいる・・。

アルキメデスと、紀元前の歴史を齧ってから行くと、さらに面白い『インディ・ジョーンズ』

そんなところで、思っていたよりずっと面白かったし、かっこよかったインディですが、今回のお宝は、アルキメデスが製作したと言われる、機械式の時計のようなもの。

これについては劇中でちゃんと説明されるのですが、アルキメデスの名前、とても有名ですが、どの時代を生きて、どんな死に方をした人なのか、知っていますか??

私も、アルキメデスは数学者くらいしか知らなくてこの映画を見たのですが、これから見る人は、ある程度のことは知っておいた方が、面白いと思いますので、以下、「コトバンク」から引用した文章を記載します。

古代ギリシアの科学者、数学者、技術者。シチリア島シラクサ出身。一時アレクサンドリアに遊学したが、のちシラクサに帰り、縁故のあるシラクサ王ヒエロン2世Hieron Ⅱやその子ゲロンGelōnの援助で研究に励んだ。当時は地中海の覇権をめぐってローマとカルタゴの間のポエニ戦争のさなかにあり、シラクサはカルタゴに味方していた。アルキメデスも第二次ポエニ戦争(前218~前201)ではシラクサのためにさまざまな武器を開発して祖国に尽くした。

 彼の著作は、今日、数学的、物理的なものが10編余り残っているが、そのいくつかは興味あるエピソードと関連している。あるとき、「私にどこか(地球以外の)足場を与えてくれるなら、地球を動かしてみせる」と豪語した。そしてその証拠として、海岸にあった3本マストの軍艦を、複滑車を使ってひとりで岸に引き揚げた。これは「てこの原理」に精通していたからで、その解説は『平面板の平衡』に書かれている。

 ヒエロン王が職人に純金の塊を与えて王冠をつくらせたところ、その王冠には金をいくらか抜き取って銀が混ぜてあるという告発があった。この問題の解決を頼まれたアルキメデスは、ある日、湯がいっぱい入った浴槽につかったとき、浴槽につかった自分の身体と同体積の湯があふれ出し、体重も軽くなることを発見して、喜びのあまり「ヘライカ、ヘライカ(みつけた、みつけた)」と叫びながら裸で街を走ったという。これは、王冠と同じ重さの純金、純銀、それに金と銀を混ぜたという王冠を、水を張った同じ容器にそれぞれ入れて、あふれ出る水の量で王冠の不正を見破ったわけで、「アルキメデスの原理」として知られ、彼の著作『浮体』第1巻の説明に当てはまる。

 また、大数を表すために、宇宙に砂粒をいっぱい詰めると、その砂粒の数はどれくらいになるかを計算し、現代式ではその数は1063より少ないとし、この大数の表記法を『砂粒を数えるもの』のなかで述べている。このほか、「アルキメデスの螺旋(らせん)」を発見したり、円周率すなわち円周と直径との比率について「円周はその直径の70分の220より小さく、71分の223よりは大きい」と算出した。

 第二次ポエニ戦争中は、大形の強力な投石器をつくったり、起重機のような機械で敵船を海面にたたきつけたりしてローマ軍を悩ませたという。しかしローマ軍の兵糧(ひょうろう)攻めの前にシラクサも陥落した。その日、アルキメデスが家で図形を描いて研究しているところへローマの一兵卒がきて彼を捕まえようとした。「私の図形に近寄らないでくれ」といったとき、兵卒は彼を刺し殺した。死後の建立を託していた墓碑には、彼が発見した「球の体積はそれに外接する円柱の3分の2である」の図形が彫ってあった。

 理論と実際の結合こそ科学を向上させると考えた古代では珍しい科学者であり、その著『方法』では、その研究の方法まで赤裸に示している。

コトバンクより引用

超絶要約すると、「アルキメデスは紀元前のギリシャの超優秀な数学者。現在でも成し得ないような偉大な発見や解析をしている。んで、のちに、アルキメデスの祖国は、古代ローマ軍と戦争をする」みたいな感じで覚えておけば7割完了。

もっと面白く見たいなら、色々調べてみてください。

実はこの映画、ディズニーが支配しながらも、個人的には現代のポリコレへのアンチテーゼも含んでいると感じたり、ちょっとした考察があったり。

ラスト近くで、冒険だけではない、真の考古学者であるインディを垣間見ることができて、ちょっぴり涙したりというところもあり、書きたい気持ちは山々ですが、公開2日目なので、我慢します。

色々と心配な部分もあったインディですが、私は感無量。

ハリソンフォードかっこよすぎです。

ぜひ皆さんも、映画館で楽しんでください。

このままサブスクに席捲されたら、エンターテイメントは死ぬ!

それではまた。