画像は「ウマ娘シンデレラグレイ」第3巻より 漫画/久住太陽
娘に無理やり読まされて、「ウマ娘シンデレラグレイ」を、第3巻まで読了しました。
今期、アニメにもなってます。
・・・、普通に面白いなコレ。
ウマ娘といえば、ゲームが発祥のコンテンツで、このシリーズの前に「プリティダービー」というのがアニメでもやっていて、私も息子と共に流し見をしていたのですが・・・。
(息子は真面目に見ていた)
※シンデレラグレイは、「プリティダービー」のスピンオフらしい
擬人化はいいとして、女体化が許せない!血縁関係無視か?二足歩行での競走シーンに大違和感!
「ウマ娘」というのは、擬人化された馬を育成するシミュレーションゲームが発祥のコンテンツで、アニメ化や漫画化もされています。
流行りの絵柄が可愛くて、ユニフォームもプリティー。
各馬の性質や性格なども描き分けられており、人気が出るのも分かる気がするのですが、「娘」と言うからには、出てくるウマ娘は全て女の子。
そこには歴代のG1馬もいるわけで、大学時代〜20代前半まで、結構競馬場に通っていて、好きな馬もいた私としては

なんでシンボリルドルフが牝馬になってんだよ!
という怒りと共に、トウカイテイオーが「憧れてます♡」とか言ってルドルフに自己紹介してるが、あの二頭は親子だ怒!とか、てか、騎手はいないのか!?(まぁ・・、女の子の上に乗っかるわけないか)などなどの違和感や、二足歩行によるレースが、徒競走レベルの迫力の無さ、事実を無視した復活劇など、個人的にNGで逆鱗に触れるような改変に、かなりの嫌悪感を抱いていました。

売上狙って何でもかんでも女体化すればいいってもんじゃねーよ!
往年の競馬ファンからは物言いがつかないのかなと思いましたが、ここまでシリーズ化されて人気となると、これに怒りを覚えているのは私くらいなのかもしれないね・・。
そう言えば、刀剣乱舞も全員イケメン男子だしなぁ・・・。
などと、このブームを俯瞰して生暖かく見守っていましたが、オタクの娘が、案の定夢中になっている。
で、「ウマ娘シンデレラグレイ」を、無理やり貸し付けられた。
「ママに読ませようと思って買った」とか言われたら、読まないわけにはいきません。
共通の話題、大事。
シンデレラグレイは、オグリキャップの話。普通に面白い
「ウマ娘シンデレラグレイ」は、地方競馬出身の芦毛の馬「オグリキャップ」を主人公とする漫画です。
私が読んだ第3巻までは、笠松から中央に移籍し、オグリが日本ダービーに出走する本馬場入場までが描かれています。
だから、3巻のヒキは、ゲートイン直前って事ですね、熱い。
色々複雑な気持ちでこの作品を読みましたが、なんか、普通に面白いです。
まず、作者の絵が、すごく上手くて、迫力があって、圧倒される。
ストーリーも読みやすくて、メインストーリーとデフォルメのバランスがよく、読みやすく、萌えとは違う愛を、キャラクターに注げる作風に仕上がっています。
ウマ娘に乗っかった子供騙し感がなく、あたかもひとつの独立した作品とも思わせる辺り素晴らしいです。
って、一体どこで連載してるのかと思ったら、ヤングジャンプじゃん。
さすが、メジャー商業誌で連載張るだけあると言った感じで、威風堂々。
強いて難をあげるとすれば、カメラマン「藤井泉助」の持っているレンズが短くて

おいおい・・
そんなレンズじゃ、遠距離の馬なんて撮影できないぜ・・
(最近カメラをやっているので、チェックが厳しい)
て事くらい。
3巻終了時は熱い展開で幕を閉じ、『サラブレッドの現役時代は短い・・。もういきなりクライマッックスか!?』と思わせたものの、実はまだ連載中で、18巻くらいまで出ていると言うじゃあ〜りませんか・・。
4巻以降、他の馬のストーリーも交えて、群像劇っぽくなるのか・・?
まだ3巻しか読んでいない私・・、4巻以降もレンタルしちゃいました。
アニメの方も出来が良く、第一話のラスト、オグリが自分の名前を名乗るシーンが印象的すぎて、何度も真似して娘に叱られた。

オグリキャップ・・・・

ヤメローーーーー!
まぁ、アニメの方は、実際の競馬中継に比べて実況が稚拙な部分が否めず興醒めとなる所もありましたが、素晴らしい出来でした。
ほんと、最近のアニメはすごいよ。
まさか私が、自らウマ娘を手に取る事になろうとは、数年前には考えられなかった。
シンデレラグレイは、普通にコミックとして面白いと思います。
何となく、コンテンツに見え隠れする、ユーザーへの媚びた部分が少ないところが、私がこの漫画を受け入れる決め手となっているのかもしれません。
これまで食わず嫌いしていた人も、一つの作品として、読んでみるといいかもしれないですね。
オススメです。
ウマ娘を見て競馬に興味が湧いたら、古の名作『風のシルフィード』もお勧めです。
※こちらは擬人化とかではなく、純粋な馬の漫画です。