祝!アニメ化『ふつつかな悪女ではございますが』予習復習しておきたい用語や人間関係

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画像は、『ふつつかな悪女ではございますが』第1巻表紙より引用

後宮ものって面白い漫画が多いですが、フォロワーさんからおすすめされた漫画『ふつつかな悪女ではございますが』は、すっごく面白いです!!

最初、電子書籍で読んでたんですけど、結局全巻紙で買い直してしまった・・・。

儚くも優しい姫君が、教養もなく、嫌われ者の姫君の陰謀により、道術で身体が入れ替わってしまい、それぞれの生活を送り始めますが、意外や意外・・・・、意外にも???

みたいな感じでストーリーが始まるのですが、ストーリーが進むにつれ、いろいろな問題が明らかになり、各登場人物もフィーチャーされつつ、ストーリーが複雑化していきます。

体が入れ替わるストーリーは昔からありますが、基本は「『置かれた環境が変わり、主人公たちは戸惑いながらも、その立場を利用して楽しんだり不便を感じたり。入れ替わったことで、それまで気づかなかったものが見えたり、利益を得たり不利益を被ったり』などのドタバタ劇を、一段上から俯瞰した読者が楽しむ」みたいのがセオリーだと思うのですが、『ふつつかな悪女ではございますが』は、文字で書けば前半のストーリーはセオリー通りなのですが、入れ替わる身体が、病弱と健康体であることに序盤の面白さがあり、読者の心をナイスキャッチ。

意外なところで目から鱗の気づきと面白さを感じずにはいられないのです。

この作品は「入れ替わりもの」とカテゴライズされるらしいですが、そのカテゴリーが発揮されるストーリーは、4巻まで。

その後も所々で入れ替わりはあるものの、ストーリーはまた別の展開へと広がっていきます。

2026年6月時点で、既刊は10。

序盤ストーリーがひと段落するのが4巻なので、まずは、4巻までまとめ買いしちゃうのが、オススメですよ。

コメディー部分も多く、絵も綺麗でストーリーも読みやすく、面白い『ふつつかな悪女ではございますが』は、ラノベが原作らしい。

10巻まで読みましたが、やっぱり面白く、小説が原作である物語は、ストーリーにブレが生じにくいなという印象。

世界観を壊すような、逸脱したデザインが無いのもいいですね。

まぁ、架空の世界といえばそれまでなのですが、モデルとなる世界や歴史がある以上、地位ある男性が結い上げもしないロン毛のまま宮廷を歩いていたり、短髪の男性やショートヘアの女性が普通に宮廷にいたりなどすると、違和感を覚える私なので・・(昔々は、髪が短いのは罪人だけだったのでね・・)。

それはさておき、読みやすいのでスラスラ読んでいくと、登場人物も多く、呼び名が変わる場面などもあり、「誰が誰やら??」みたいなことが起きるので、今日はその辺を整理してみたいと思います。

やんごとなき方は、成長すると下の名前で呼ばれることはない・・・。

というか、下の名前で呼べるのは、その地位がより上の人間か、同等、仲良しのみ。

侮辱的場面で下の名前を呼ばれることもあるけど、基本的には位がつけばそれで呼ばれるので、たまに下の名前が出てきたりすると、「???」となってしまう、悲しき年寄り脳・・・。

まず、物語の序盤の序盤、ベースとなる世界と、お妃たちの序列。

ではまず、物語の世界。

世は、昔々のいつか。

モデルは後宮があった中国のいつかの王朝。

長らく後宮制度があった王朝ですが、100年前に起こった覇権争いにより、「このままじゃヤバい。お国が傾いてしまう!!」からかどうかは分かりませんが、後宮は整理縮小され、お妃様は、決められた由緒正しき家からのみ、迎えることができる制度に変わった・・・らしい。

※恐らく、100年前の覇権争いって、楊貴妃に骨抜きにされちゃった玄宗皇帝時代の話かなと想像・・・。傾国の美女とは、よく言ったもんだ。

誰も彼もが後宮に上がれるわけでもなくなり、お忍びで街へ出かけた皇子様が、気に入った娘を後宮に連れ帰ってお妃にすることもできなくなった・・・、という事らしい。

・・・新興勢力や異国のお姫様との政略結婚も不可となった・・という事でしょう。

で、皇帝のお妃となる資格を得られている、由緒正しき家柄は、全部で5家。

次代を担う皇太子のお妃もその5家から選ばれる決まりであり、皇太子がお年頃になると、お妃候補として各家から選出された雛女(ひめ)が後宮に集まり、皇子と交流したり、その素行や資質が採点されたり、お妃試験的なものが行われたりなどのイベントののち、最終的に雛女たちの序列が決まる・・・、というシステムのようです。

ライバル達と競い合い、女王試験に挑む恋愛シミュレーションゲームのような感じ・・ともまた違うけど、感覚的には近いかもしれませんね。

で、由緒正しき5家とは、以下の通り。

家の名前治めている領地及び司る力と特性この家出身の人
黄(こう)家直轄領を治め、土の力を司る一族。
慈愛深くお世話好きで、ど根性の一族。
現皇后(黄 絹秀)
黄 玲琳(黄家の雛女。説明は後述)
朱(しゅ)家南領を治め、火の力を司る一族。
派手好きで、苛烈な性格。
朱 貴妃(朱 雅媚)
朱 彗月(朱家の雛女)
金(きん)家西領を治め、金を司る一族。
現実的な商人肌と、芸術家肌の者とに分かれる。
金 淑妃(金 麗雅)
金 清佳(金家の雛女)
藍(らん)家東領を治め、木を司る一族。
穏やかで学者肌・・・だが、実はかなり計算高く、策略家。
藍 徳妃(藍 芳林)
藍 芳春(藍家の雛女)
玄(げん)家北領を治め、水を司る一族。
冷静沈着、質実剛健、武芸に秀でる。
玄 賢妃(玄 傲雪)
玄 歌吹(玄家の雛女)現皇帝もそうらしい

陰陽五行に詳しかったり、ファンタジー系の小説やRPGゲームなどを楽しんだことがある人には、ピンとくるような単語が並びますね。

そして、一夫多妻制故、現皇帝には各家から一人づつ、計5人のお妃がいる訳ですが、その地位は平等ではなく、序列があります。

後宮ものと言えば、面白さの中心がここ。

陰謀に策略、妬みと嫉み渦巻く中で、派手に火花を散らす権力争いとマウント合戦が、後宮ものの醍醐味だったりしますが、その序列が、こちら↓の表。

その地位についているキャラクターの一言紹介とともに。

序列補足
1位 
皇后
皇帝の正室。
2位以下の妃に圧倒的大差つけてレベチの位。
現皇后は「黄 絹秀」。
主人公の黄 玲琳の叔母にして、皇太子の実母。その容姿と威厳は男勝りで圧倒的。女帝と見まごう豪快さ。
2位 
貴妃
第二夫人。
現在の貴妃は「朱 雅媚(しゅ がび)」。
美くしくたおやかな彼女は、上品な女性らしさNo.1。
実は雛女時代、皇子の一番のお気に入りだったらしい。
「貴妃」と言えば、歴史に名高いのは楊貴妃ですが、「貴妃」は位の事なので、彼女の名前ではありません。
3位
淑妃 
第三夫人。
微妙な立ち位置(?)。
現在の淑妃は「金 麗雅(きん れいが」。第三夫人の地位は、彼女のプライドが許さないらしい。
絵に描いたような、ある意味わかりやすい意地悪キャラ設定。
4位
徳妃
第四夫人。
現在は永遠の乙女を自認している、藍家の「藍 芳林(らん ほうりん)」がその地位についてます。
金淑妃と並んで、女狐設定。ある意味こういう人達がいないと、物語って面白くならないんだななどと。
5位
賢妃
第五夫人。
夫人の序列としては最下位であるため、雛女たちはこの地位とならないよう自己研鑽に余念なく必死。
現賢妃は玄家の「玄 傲雪(げん ごうせつ)」であるが、9巻まででは、覇権争いには興味がなく、賢妃の漢字が表すような落ち着きと賢さで、一線を画した存在であるように描かれている。

ここまでで、一応頭に入れておけばスルスル読めるポイントを簡単に書きましたが、初めからたくさん登場する人物についても、まとめて記載しときます。

ネタバレ・・・、と言えばネタバレありですが、極力触れずに、人間関係などに触れつつまとめます。

黄 玲琳(こう れいりん)多分主人公。
現皇后の姪にあたるが、黄家だけではなく、玄家の血も継いでいる。
現皇太子の従姉妹。
性格は優しく、教養もあり、容姿端麗。
病弱で儚いところも、周囲の庇護欲を刺激するが、実は黄家の血筋らしく、根性があって面倒見が良い。
とされているが、多分それは本人が大事にしている人だけなんだと気づくのは後になってから。
まぁ、人間ですから。
病弱で、早くに母親を亡くしているためもあってか、人生を半ば諦め達観しているように見えるが、体が入れ替わることにより、感情も健全に芽生えていく・・・という感じ。
朱 彗月(しゅ けいげつ)もしかして、こっちが主人公か??
というか、Wキャスト??
朱家の貧しい分家出身で、両親が◯殺した過去を持っている。
なんと、貴妃である雅眉が何故か引き取って後見とし雛女に立てているが・・・・。
貧しさと家庭の事情ゆえ、教養もなく、教育も与えられずに雛女とされ、かわいそうな面もあり、周囲からドブ鼠扱いされた彼女はすっかり卑屈で性格も捻じ曲がってしまい、玲琳を妬んで、あることを画策し、実行しますが・・・???
実は彗月はすごい才能の持ち主だったので、ストーリーが面白い方向に進んでいくのであった・・。
う〜ん、ファンタジー!
藍 芳春(らん ほうしゅん)藍家の雛女。
バブ味のあるロリータキャラで、猫かぶり。
4巻以降、割と早くにフューチャーされるので、紹介はこれくらい。
金 清佳(きん せいか)芸術面に優れている、金家の雛女で、直系。
なんだけど、現在の金淑妃は妾腹。
という事で、色々とご事情があるようです(ご事情に関しては、9巻に詳しく載ってます)。
直系の彼女は、金家らしい誇りを持ち合わせており、プライドも高いけれど、曲がったことも嫌いという好漢であるが、後見人があの淑妃ということで・・、色々大変そうです。
玄 歌吹(げん かすい)玄家の雛女。
地味な感じで、9巻まであまり表に出てこなく、雛女の中では義理堅い常識人な脇役といて描かれていましたが、やはり色々ご事情や過去があるようです。
歌吹ファンの方は11巻以降乞うご期待ですね〜。
莉莉(りーりー)彗月の女官。
彗月と玲琳が入れ替わった事で、玲琳としばらく暮らしていた事情もあり、玲琳からも女官の衣を貰っている。
以前、彗月から虐められていたので、序盤は彗月を憎んでいたけど、現在は二人の間を行き来する重要でキュートなキャラとなっています。
辰宇(しんう)鷲官長(しゅうかんちょう)という、後宮の風紀を守ったり、警察的な役目を担っている、位がそこそこ高い男性。
後宮がある場合、そこに出入りできるのは、性器を切り取られた宦官のみというのがセオリーですが、まぁ、お話なので。因みに、鷲官長という役職も架空のものらしいですが、ストーリーにしっくりきて、ネーミングセンス抜群だななどと思いましたね。
で、この辰宇は皇太子の異母兄弟なんですが、母親が異国の奴隷だったため、皇位継承権などは無いようです。
玲琳と彗月の入れ替わりに初めて気付いたというか、違和感を覚えたのも彼なのですが、4巻以降、ちょっぴり鳴りを潜めてます。
まぁ、ただでさえややこしい事の多い話に、ややこしい男性が活躍するのもなぁ・・・、という事で、もしかしたらこの人、この先フェードアウトするんじゃ??
という懸念。

という事で、超簡単にキャラの説明や雛宮の説明などをしました。

この辺なんかは、第1巻の最初の最初で説明されているのですが、読んでいくうちになんだかコロッと頭からこぼれ落ちるんですよね・・。

この後、登場人物も増え、玲琳のお兄ちゃんたちも登場しますが、それは読んでのお楽しみ。

とにかく、「ふつつかな悪女ではございますが」は、とても面白くて読みやすいので、読んだ事ない人はぜひトライしてみてください。

それでは。