画像は映画「呪術廻戦0」劇場用ポスターの写真
『劇場版呪術廻戦0』を見に行ってきました。
すごい面白かったです。
しっかり特典も貰ってきました。
正直、「呪術廻戦」本編は、その構成やセリフ回し、コマ割り等に読み辛さを感じ、ストーリーの独りよがりな所があまり好きではないのですが、その前身である「0」は、よくまとまっていて、私は本編よりもこちらの方が好きなんですよね。
で、映画になったので、乙骨君を拝みに行こうと映画館へ出向きましたが、まさかこんなに面白くなっているとは!!って感じです。
ストーリーについては別の記事に書いたので、よろしければそれを参考にしていただいて、兎に角、バトルシーンに圧巻です。
原作のストーリーはこちら⤵
原作を動かすことによって、こんなにも迫力のある映像を見る事ができるなんて、正に眼福。
ストーリーは序盤からかなり盛り上がるバトルが繰り広げられるのですが、呪術廻戦独特の気味の悪さから、里香の顕現、棘の活躍に真希さんの武術、構図からエフェクトから、全てにおいてパーフェクト。
里香の顕現時なんて、鳥肌が立ってしまいました。
特に、真希さんの見せる中国武術は、アングルやポージング迄構築されていて、カンフー映画の如く、とにかく見ているだけでもドキドキするほどカッコいいのです。
実物なら、どこから写真を撮られても、賞をとれるくらいの完璧さです。
0は、連載前に4回読切で月刊誌に掲載された作品なので、同じ呪術高専でも、今の時間とはちょっと違うのですが、本編につながる部分が脚色により補完されていて、嫌味なくファンサービスもされています。
本編では惜しまれつつも退場してしまった彼も、ちょっとだけ本編に現れ活躍します。
生きて動いているナナミンを再び見る事ができるなんて、感激。
DV?モラハラ?乙骨君が時折見せる裏の顔
さて、乙骨君に息を吹き込んでいるのは、ベテラン声優の緒方恵美さんです。
彼女は、幽遊白書の蔵馬や、新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ役でとても有名な方ですが、声に特徴があるので、聞いていると、どうしても碇シンジを想像してしまうのですが(実際、性格も碇シンジと乙骨憂太は似ている所がある)、高校生の男子役に『何故、男性ではなく女性が声をあてたのか』という疑問はさておき、その甘い喋りと、時折見せる別人のような冷たい眼差しに、何となく、DV男の影を感じてしまったのは、私だけではないはず。
映画は原作に忠実ですが、里香ちゃんが真希さんを襲いそうになった時に見せた乙骨君の顔や、夏油に「このたらしが・・」と言われた時に返したセリフ(もう、この映画のテーマですよテーマ。かっこよかったですね、乙骨君)。
それは、原作でも映画でも見開きで出しちゃうような圧巻のシーンなんですが、乙骨君にメロメロの怨霊里香ちゃんを支配し、操り、それを悪びれもせず「愛」と宣う彼に、カッコいいというよりも、彼女を支配してお風呂に沈めちゃうようなヒモ男を想像し、寒気がちょっとだけしたのは、私だけでなないはずだ。
極めつけは、狗巻家マークのスピーカーから発せられた乙骨のセリフ「死ね」。
これらに、乙骨君の二面性を見た方は、多いんじゃないでしょうか。
「◯ね」とか、ストレートすぎるって・・。
乙骨君は、里香という化け物を背負いながら成長した事もあって、呪術高専に入るまで、友達もいなかったし、いじめられていた。
真希さんには「被害者面」とも言われていたし、色んなことから逃げてたし、いじめっ子の事も、本心では大嫌いで、それこそ◯ねとか心の底では思っていたんでしょう。
乙骨君曰く「里香ちゃんがいつ出てくるか、自分にも分からない」という事ですが、里香は多分、乙骨君の憎しみや、実は死にたくないという気持ちを敏感に察知して姿を現し、年々増大していく乙骨の負のエネルギーにより、大きくなっていったのではないでしょうか?
物語後半では、里香を制御し、刀に呪力を込める事ができるようになりますが、それまでの乙骨君の負のパワーというものは、莫大な量だったんじゃないかなと、私は思うわけです。
なので、作中ではとてもいい人で、引っ込み思案で可愛くて、でも、お友達のために頑張っちゃう爽やか少年で描かれていますが、一瞬本気になった時の乙骨君には、物凄い影や闇を感じ、DV男やモラハラ男と同じ匂いを感じちゃうんですよね。
まぁ、実際は、真希さんの尻に敷かれちゃうのは目に見えているし、優しい好青年なんですが、怒らせると、タガが外れてDVしそう・・、というのは、私の勝手な想像。
こんな事書いてますけどね、実は、呪術廻戦で一番好きなのは、棘と並んで乙骨くんだったりします。
それではまた。