【二月の勝者】13巻は激熱の1冊!11~13巻のあらすじとドラマの感想など

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写真は『二月の勝者』13巻/高瀬志保/小学館より

いよいよ放送が開始されたドラマ『二月の勝者』。

2021年10月16日の昨日は第一回目の放送でした。

・・、う~ん、こんなもんかなという感じ。

予告を見て少し不安はあったのですが、不安は的中というか、ドラマ並みの改変があって、私は原作主義なのでどうしても許せず。

あと、論理や理論をしっかり説明しないと物語の醍醐味が伝わらないので、役者さんの滑舌はとても気になります。

それから、どうしても井上真央にエピソードを持ってきたかったのか分かりませんが、要らないエピソードと、足りない黒木先生のセリフ。

ちょっと、佐倉麻衣は新卒でしょ・・・。

そしてなぜ、黒木先生の「親が塾に支払っているお金に比べれば、雪をかぶるくらい安いものです(意訳)」のセリフを削除したのか・・・??

お金の話は生々しいから??

まさか、塾側から「お金の話はちょっと・・」と、物言いがついたのか??

あのセリフ、この漫画の掴みを最高に表現できているセリフなのに残念です。

『ドラゴン桜』を意識した演出も気になったけど、まぁ、ドラゴン桜は大成功したドラマだし、仕方ないか。

でも、全く違うドラマなんだし、来週もちゃんと見るけど、しっかりしてよ。

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『二月の勝者』第11~13巻あらすじ!

という所で、『二月の勝者』第13巻あらすじです。

11巻は、エピソードはあるものの、受験に関するお金の話がメインで、改めて、かかるお金に驚愕し、右往左往する姿が滑稽に映る保護者たちが描かれていました。

そんな中、ついにまるみちゃんが自分のために学校に戻る事を決意しますが、この回はとてもよかったです。

で、12巻は、いよいよ志望校決断の時。

それから、複雑な島津家の様子が少し。

この回は、中学受援は親のエゴと思い込んでいた島津君の母方の伯母さんが、頑張っている子供の姿を見て、考えを改めて資金の援助をしてくれるのですが、一般的に言われているような偏見や、自ら進んで受験する子供もいる現実を、伯母の口から語らせる事で、ストーリーに感動をあたえます。

中学受験は確かに親に無理やりさせられる子もいるんだけど、そうではない場合も多くあります。

勉強が好きな子もいるし、芸術やスポーツなどをしている子は、伸び盛りの15歳で高校受験に邪魔されないよう、小学生のうちに一貫校を受験する道を選ぶ場合も多いです。

私は趣味でバレエ教室に通っていますが、土地柄か中学受験をする子が少なく、一番主役が取れたりコンクールで成績を狙える15歳という頃に、高校受験で半年以上レッスンを休まざるを得ない子ばかりで、『もったいないな、一貫校に通ってたら受験関係ないのにな』と思う事が度々ありました。

・・、大きなお世話ですけどね。

で、そんな事をまた違った面から語られるのが、『二月の勝者』第12巻のラストです。

ほんの短いページですが、大手進学塾「フェニックス」での、職員室での会話。

ここでは、もう一般ピープルとは棲む水も遺伝子も違う天才肌の子供達の様子が描かれますが、そういう子は、公立小学校ではちょっと浮いてしまったりするのです。

ここで講師がいう「浮きこぼれ」という表現は、言い得て妙だな、と思います。

さて、そんな訳で13巻。

以前から、プライベートでは何かをやっていそうな黒木先生。

12巻では何をしているのか半分くらい語られていますが、13巻では遂に明らかになります。

でも、それは後で・・・。

13巻冒頭は、本番を直前に控えた最後の50日間について、黒木先生より70分ノンストップで行われる保護者説明会からです。

熱い・・、熱すぎる。

ここから先は、「人生で5本の指に入るくらい熱い50日です。」の言葉通り、熱い展開になっていきます。

70分ノンストップという保護者会での黒木の説明、保護者の様子は臨場感に溢れ、まるで私までもがその場にいるようなピリッとした気持ちにさせられます。

13巻は特に文字が多く、凝ったアングルもないんですけど、とにかくグイグイ読ませます。

で、後半は、黒木先生のプライベートと、その口から語られる子供の貧困と教育格差について。

最近はニュースや特集でも語られているけど、これもリアルのひとつであり、自分の親の事を「毒親」呼ばわりもせず、自分の置かれた環境を受け入れて生きている子供たちは、予想以上に素直に描かれています。

自分の親の事を「毒親」と言えるのは、ある程度恵まれて育った人が言える事なのかもしれないですね。

黒木先生は、そんな子達のために、自分が救える分だけでも救おうと、色々な協力を得ながら、貧困世帯のための無料塾を開設していたのでした。

中受も大詰め!ドラマの落とし前が心配だけど、激熱13巻まで一気に読んでもらいたい

そんな訳で、13巻。

最後の保護者会も終わり、舞台は12月。

冬期講習の初日になって、13巻はラストです。

受験最終日まで伸び続けると言われている子の学力。

一部問題を残している児童もいますが、各々志望校や受験スタイル、指針や目標も決まり、後は頑張るだけ。

ドラマをこの先どこで終了させるのかも気になりますが、みんな頑張って、出せる力を出して欲しい。

とにかく登場人物が多く、ボリュームのある漫画なので、ドラマに取り入れるエピソードも取捨選択となり、難しいかもしれないですが、どうか変な改変をせず、原作を忠実に再現して欲しいなと思います。

さて、来週は、私がこの漫画を読んで、一番すごいなと思ったエピソードがふたつ入っていそうな雰囲気です。

来週も見るぞ。

それではまた。

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