『鬼滅の刃』23巻表紙/吾峠呼世晴/集英社
・・・、あれ、この漫画、ラストに向かって、こんなにすんなり呑み込めたかなぁ・・?
こんなに・・・、感動したっけなぁ・・・。
『鬼滅の刃』最終巻、連載を追っていたのであまり期待せずに開いたけれど、泣いてしまった。
この作者はやっぱり、文章の人だと改めて思う。
そして、鬼滅の刃は奇譚ものであり、血がドバドバ出るけど、優しい世界だったのだ。
鬼滅の刃23巻あらすじ
いよいよ『鬼滅の刃』最終巻となる第23巻が発売されました。
今や、知らない人はいないメジャー作品となった鬼滅の刃は、ここ北海道でも特別な流通経路に乗り、本州と同じ日に手に入ります。
近所の本屋の入荷数はすごかった・・。
この本屋は、昨年どこの本屋でも売り切れていた鬼滅の刃を、全巻山積みで揃えていた影の番長。
最終巻発売日の今日も、「これでもか!」というくらい入荷していて、あちこちにディスプレイしている。
まずは、中央の新刊コーナー。
裏の特集コーナ。
さらに、レジ横と、ほんとにどんだけぇ~??って感じです。
ためしに
今日、この漫画どれくらい売れてますかぁ?
と店員さんに聞いてみたら
え~、、ふふっ(なに聞いてんだこの人って顔)かなり出てます・・。
毎お会計で必ず入ってるくらいですねぇ。
と言っていた。
そんな最終巻のあらすじは、無惨戦の決着と、エピローグ、おまけ、という感じです。
もう最後なので、詳しくは書かないけれど、ラストの2話にはかなりの加筆がされています。
コミックスの帯によると、「物語の結末に14ページ・おまけも充実の25ページ・豪華書下ろし39ページ」だそうです。
(描き下ろしには、ページ裏のキャラのカットも数に入ると思われます)
無惨戦の部分にも加筆があるような気がするけど、ジャンプを処分してしまったので確認できず(紙信者)。
『あれ?こんなシーンあったっけか??』という所がいくつかありました。
正直、週刊誌で追っていた時は、連載の引き延ばしともとれるダラダラとしたバトル展開に飽きていた。
鬼滅って、バトルや話の展開が早い漫画だったのに・・。
でも、コミックスでは、引き延ばされて泥仕合となった無惨戦が、週刊誌を追っていた時よりも、読者を納得させるような綺麗なまとまりをしているなという感想を持ちました。
週刊誌だと、ページ数や進行などで、色々な制約がありますからね・・。
それと、やっぱりコミックスでまとめて読むのと、毎週数ページ読むのとでは臨場感も違ってきます。
『鬼滅の刃』後半については、賛否両論な所もあったり、最終回の世界でファンをがっかりさせた部分もあったと思うけど、加筆により連載当時とはかなり違った印象を受ける事になりました。
『鬼滅の刃』最終巻ラスト2話の加筆部分について
『鬼滅の刃』最終巻。
23巻は加筆があると聞いていたけど、『後付けか』くらいにしか思ってなかった。
賛否両論の当時の最終回は、個人的には「作者のボーナストラック」だと理解する事として納得していた。
(当時は、いきなりの展開に、「世界観が壊れた」とか「二次創作か?」「やっつけか?」とか言われていた)
詳しくは下の記事をご覧ください。
だけど、コミックになると、その姿はがらりと変わり、文学作品のように昇華した。
前から語彙力や文章表現に特徴がある作家だと思っていたけれど、加筆でここまで美しくまとめる事ができようとは思わなんだ。
最終回の一話手前の第104話では、後半にかなりの加筆がありますが、これにより、一旦炭治郎達の世代は終わったのだと、納得できるようになっています。
たったというか、これほどというか・・。
数ページの加筆なんですが、これほど愛された作品を大団円でお別れするには、ファンの方も心の準備が必要で、連載時には少し足りなかったんですよページが、説明が・・、多分。
因みに、加筆部分は話の流れを変えたりつじつま合わせをするものではありません。
読者の心にすとんと落ちて、綺麗に作品とお別れをさせてくれるための、心の準備を与えてくれるためのものです。
物語の結末後には、ファンブックのようなおまけと14ページの加筆がありますが、ファンに向けてのものなのか、誰に向けてのものなのか。
画像と共に送り出される言葉の花道は、きっと誰をも感動させて、誰もを勇気づけるものに違いない。
これは一体、誰の言葉?
SNS上では、鬼滅の刃最終巻の感想として、すごく高い評価が並んでいます。
週刊誌を追っていた人の中には、無惨戦の後半から読んでいないとか、正直最終回にがっかりしたという方もいると思います。
それから、途中で読むのを止めたとか。
正直私も『最終巻はもういいかな』とちょっとだけ思っていたんですが、買ってみて、読んでみて、本当に良かったです。
というか、びっくりしました。
ストーリーの後半から同じような感想を抱いてしまった人は、最終巻を手に取ってみて欲しいと思います。
多分、印象はがらりと変わると思います。
作者のあとがきもきっちり書かれており、本当にこの漫画は完結したんだなと、納得できるとおもいますよ。
『鬼滅の刃』の既刊コミックスには、おまけ部分にキャラクターの裏設定や描き切れなかった物語が書かれている事が多いのですが、『そんな所まで』と思うようなものがかなりあります。
きっと、作者の中では、キャラ一人一人のストーリーがすごく作り込まれているんですね。
だから、あまりキャラ被りもしなかったんだと思いますが、他にも描きたかった部分があったんだろうなと思います。
鬼滅の刃最終巻は、まさに「完結」にふさわしい巻でした。
本誌の最終回を読んで、ちょっとがっかりした人には絶対読んで欲しいと思います。
また、鬼滅の刃をコミックスで読んでいない人は、裏設定やキャラの裏ストーリーだけでもかなりの密度なので、読んでみて欲しいなと思います。
これで、私の鬼滅の刃の記事も、きっと完結なんだろうな。
それではまた。
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