タランティーノの『デス・プルーフ』は、宅飲みにピッタリな、クレイジーで痛快な映画

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クエンティン・タランティーノの映画『デス・プルーフ』を見ました。

なんてクレイジーな映画なんだ!!

という感じですが、お酒を飲んで歓談しながらでもストーリーが追えて、ラスト、拍手喝采。

宅飲みにピッタリの超絶クソ映画(一応、褒め言葉)だったので、レビューです。

主演はカート・ラッセル。

実際、私も本気で見てなくて、お酒を飲みながら、つき合って流し見していたのですが、真面目にストーリーを追わなくても、流れが変わる部分が一発で分かるようになっていて、必ず人を惹きつけるようにできていました。

ていうか、お酒でも飲んでだべってないと、前半退屈すぎて、『なんだこりゃっ?!』て止めそうになるので注意。

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デス・プルーフは、こんな映画(ネタバレ最小編)

クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』は、サスペンス、スリル、ホラー、ストーリー、バイオレンス、ガールズトークに、アクションと勧善懲悪(?)が混ぜ込まれている、よく分からない映画です。

2時間近くある映画なのに、8割は意味のないガールズトークで構成されているので、自分たちは一体何を見せられているのか不明なまま時が流れます。

しかも、70年代を彷彿とさせる演出や雰囲気で、時代設定も不明。

序盤で「ヒッピーがどうのこうの」と言っていたし、ジュークボックスも登場していたので、70年代設定なのかと思いきや、途中、携帯電話が登場し、やや現代の物語なんだと理解。
(公開自体は2007年で、時代設定の曖昧さに関しては、70年代のB級映画のオマージュらしいです)

意味は分からないけど、アメリカのドラマとかが好きなら、ガールズトークもそこそこ楽しめる雰囲気はあります。

この映画、雰囲気を楽しむ映画なのか??
(やっぱタランティーノは訳分からないな・・)

という感じですが、最初の酒場のシーンが終わると、場面は転換し物語の流れが変わる。

え、なに・・。

いきなり流れが変わって本題か!?

前半のガールズトークの1時間、何だったんだ!!

(ベチャッ!グチャッ!)

・・・・・、ひどい、ひどすぎる・・。

この監督、マジでクレイジーだな・・。

こんな感じで前半終了し、後半へ突入。

しかし、主演のカート・ラッセルは結構歳なのに、『未だに若い子にモテてる俺』な演技が、癇に障ります。

そして、後半(これが、開始してからどの位経っているのか、お酒飲んでいたので不明)。

カート・ラッセルは次のかわいこちゃんたちを見つけ、凶行に出ようとしますが・・・?

というのが、私が書ける、ネタバレ最小の「こんな映画」

誰もが楽しめる感じではないけれど、見始めたなら

絶対!!!

最後まで見て欲しい映画です。

さて次は、ネタバレあり、大興奮の私の感想です。

ネタバレ!『デス・プルーフ』感想

という訳で、ここから先はネタバレします。

この映画、とにかくラストに全てが集結され、ラストが全部持っていくので、まだ見てない人は、ほどほどにね・・。

『デス・プルーフ』。

前半の訳の分からなさ、中盤のスプラッター、後半の『この娘達、バカじゃなかろーか??』というあきれ顔をよそに、最後の20分(10分とか??わかんない)が、全て持っていきます。

マジでスカッとした!

今も昔も、クズ男がフルボッコにされるのを見るのは気分がとても良いですね。

後半、激突を挟んで追い詰められた時、テキサスという土地柄、『あの子達、一人も銃を持ってないのかな??』と思っていたけど、出ました!

とってもいい所で銃!

これ、あれよ。

「レイダース」で、ムチで激闘を繰り広げていたインディが、銃を持ち出した時のあの笑いにそっくりw。

はぁ??

この映画、急に面白くなるじゃんか!!

そして、パンチ、パンチ、パンチと来たところで、『そろそろキック入ってもいいんじゃない??』という、絶妙なタイミングで入るキック。

そして、最後のかかと落としが決まった所で、彼女たちが振り上げるこぶしと共に現れる「THE・END」の文字。

最高にスカッとします。

そして、私達はすっかり忘れさせられているのです。

超絶くそ映画を見せられていた事をwww!!

ラストのカタルシスのために、タランティーノはわざと前半をあんなに退屈にしたのか??

という気持ちですが、まぁ、そうなんだろうなと思います。

しかし、それはそれでとてもリスキーな手法ですから、彼の名前が無ければ、この映画無理かもしれないなという感じ。

調べてみたら、『デス・プルーフ』は、「キル・ビル」の後に作られているので、これまでの興行成績やら何やらを加味して実現できたものなのかもしれないですね。

この映画は、キル・ビルやパルプフィクションみたいに、序盤から飛ばした映画ではなく、ハッキリ言って退屈。

映像の雰囲気だけで見せられているような作品と同等な印象を受けますが、全く違うので注意。

ひとりで見てもいいけれど、おススメはやっぱり2~3人での宅飲み。

真面目にストーリーを追わないといけない映画と違って、会話をしながら見ても大丈夫。

「この映画、くそつまんなくね??」みたいな会話をしながら、流れが変わって「おおおっ!!」となって、ラストは皆とハイタッチしながら「イエ~イ!」となれる、宅飲み推奨希少ジャンルの映画です。

勿論、じっくり一人でガールズトークを考察し、一人一人の裏設定を推理するもよしです。

『デス・プルーフinグラインドハウス(これが邦題の正式名称らしい)』は、2022年11月現在、残念ながら、アマゾンプライムやネットフリックス等の、メジャーサイトでは見る事ができません。

たまにやって来るのですが、サブスクで見られるのは、今は「U-NEXT」位らしいです。

サブスクにはなかったけれど、近所のレンタルショップにはあったので私はレンタルしたのだけれど、映画好きな人は「TSUTAYAプレミアム」とかに入会すると、借り放題の返却期限なしというサブスクを利用することも出来ます。

私も入会した事ありますが、なかなか良かったです。

でも、アマプラやネットフリックスにも入っているので、そこまで利用する事もなく、3カ月位で退会した経緯があるのですが、レンタルDVDは、サブスクにはない映画やコンテンツが豊富というメリットもあるので、興味がある人は見てみて下さい。

1ヵ月無料

という事で、意外にもおススメとなったタランティーノの愛すべきクソ映画『デス・プルーフ』。

怖いもの見たさ(?)

または、宅飲みの1本として押さえておいてはいかがでしょう??

ぜっっったい!!

最後まで見なきゃいかんよ!

それではまた。

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