続編映画が公開される度、物議を醸す『前作は見るべきか??!』それとも『見なくても楽しめる作品なのか?』問題。
前作を知らなくても楽しめる作品は結構あると思いますが、そのように言われている作品でも、結局、前作を見た方が絶対面白いというのが、私の持論です。
「知らなくても楽しめる」とされている作品でも、前作を知っているのと知らないのとでは、面白さが全然違うのですよ。
前作のトップガンは、こんな感じの映画でした。
所で、前作の『トップガン』ですが、こんな感じの映画でした。
イエーイ!
俺たちはトップガンに選ばれたぜ!!
お前たちはエリートだ。
トップになれ!
2番は「死」だ。
イエッサー!!
途中、マーヴェリックと教官との恋愛や
仲間のグースの死等がある・・
そして後半・・・
ミグ(当時のソ連の戦闘機の名前)が領空侵犯だ!
迎撃しろ!
イエッサー!
ヒュ~!
いざ!ドッグファイッ!!
ミグの撃退に成功しました!
ふぉ~~!!
やったぜ!
アメリカ万歳!!!!
みたいな、今見るとほぼ内容のない映画だった事にビックリですが、とにかく、戦闘機や、海軍の正装姿や飛行服、迫力のドックファイトがカッコよく、ストーリーなんてどうでもいいくらいに何度も見てしまう映画でした。
当時の映画は、ストーリーに被せる音楽も同時にメガヒットとなるような作りをしていて、アメリカとソ連の冷戦という政治的な事情などから、アメリカ万歳!風で、強くカッコいいアメリカを強調するような、ちょっぴりプロパガンダ要素のあるものが受けていたけど、トップガンもそれを代表する映画でした。
トップガン マーヴェリックの感想と大まかなあらすじ
という訳で、劇場にやってきました。
客層は、ほぼリアルトップガン世代と思われます。
リアル世代と言っても、初めて見たのが小学生という方もいるだろうし、当時すでに20歳だった人もいるので、若く見える方からそれなりに見える方までは、大体10歳位の開きはあるでしょう。
で、映画の方は、オープニングからそのまんま『トップガン』。
朝焼けの中にゆらゆらと映り込む空母にクルー、それから戦闘機。
私はミリオタではないけれど、戦闘機って、本当に美しい。
そして、クルー達が動くシルエットや手サイン。
カッコいいです。
もう、オープニングの掴みはばっちり。
高鳴る胸と共に、ストーリー突入です。
大人になっても問題児のピート(以下マーヴェリック)は、とある作戦のためにトップガンへ呼び戻されるのですが、そこでマーヴェリックは、時代が様変わりしている事について、上司から言及されます。
無人戦闘機やドローンの進化により、いずれ人間は戦闘機に乗らなくなる。
仮想敵国だったソ連の崩壊により、現在では、敵機を撃墜するような強めの作戦や出撃もなく、実際に敵機を撃墜したのはマーヴェリックが最後。
トップガンは今もあるけど、実戦経験のない人間が集まるそれは、過去の栄光だと。
この部分は導入部にすぎませんが、視聴者は、改めてここで、時代の流れを感じる事になるのです。
しかし、「いずれ滅びるとしても、それは今日じゃない。」
と、カッコいいマーヴェリック。
劇中の舞台は、海も、トップガンたちが集う酒場も雰囲気も当時のまま。
あちこちにちりばめられている前作と同じ演出やオマージュや空気感が、一瞬そこだけ時間が止まっている様な錯覚を呼び起こし、見ているこちらは、若き日の自分を重ね、懐かしさと眩しさで一杯。
シナリオは飽きさせることなく、中盤から後半へ突入して行きます。
しかし、出撃理由がストレートだった前作に比べ、今度の作戦は多少のきな臭くさを感じ、ウクライナ情勢などを示唆する部分もあり、タイムリー過ぎてヒヤリとさせられる部分も・・。
飛行シーンもドッグファイトもまだまだ健在で楽しめるけど、ストーリーは以前のような単純な構成ではなく、後半にいくつもの山場を持ってきているあたり、私達はミッションインポッシブルを見せられてるのかという錯覚もありますが、大迫力なカタルシスポイントもしっかりと用意されていますので、こうご期待。
そして、魅力的な登場人物も沢山出てきますが、群像劇ではなく、結局、トム、お前が主役か・・
俺より目立つやつは許さん!
という感じ。
この辺は、前回の記事でツッコミポイントとして書いたので、気になる方は読んでみて下さい。
これ⤵
大まかな構成は前作と一緒で、全体的に、今も昔もカッコいいアメリカや、強いアメリカに憧れを抱かせるような作品となっていますが、今作の『トップガン マーヴェリック』は、ちょっとだけストーリーに重きを置いて、あれから30年を実感させる内容になってます。
前作と同じ演出も多いし、管制塔スレスレの飛行も見る事ができます。
ここに書いていない内容も、沢山あります。
「CG多い」という感想も結構見かけましたが、私はよく分からなかったので、いいかなという感じです。
作戦の内容も複雑ではないので、映像を楽しむだけでもおススメです。
『考えるな!感じろ!』とは、途中、マーヴェリックが発する言葉ですが、『トップガン マーヴェリック』は、まさにそんな映画です。
是非、前作を復習の上、大画面でご観賞ください。
所で、今回の作戦はきな臭いと書いたけど、ああいった作戦が実際にあったとして、大規模な爆発や攻撃は、どのように処理され、報道されるのか?
事故として?
それとも、闇に葬る案件なのか。
実際にそういう事はあるんだろうけど、となると、実際にあったあの事故もこの事故も??
と、そこだけはモヤモヤしますので注意。
前作の『トップガン』は、各種配信サイトで大体無料で見る事ができます。
サブスクはお金がかかるけど、映画やドラマを見るなら元が取れるので、ひとつ契約しておくといいですよ。
私は、Huluとアマプラ、ネットフリックスに契約してますが、ひとまずのおススメは、「アマゾンプライム」ですね(安い)。
それではまた。
トップガンを見て、突っ込みたくなったら、こちらの記事をご覧ください。
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