尊すぎて一気に見られない『ヴァイオレットエヴァーガーデン』

「尊すぎて一気に見られない『ヴァイオレットエヴァーガーデン』」のアイキャッチ画像

🔸🔸

記事中にあるリンクには、広告が含まれることがあります ※案件は一切ありません

すごく話題になっている事は、知っていた。

鬼滅の刃のロケットスタートの裏で、興行成績が驚異的だったのも、噂には聞いていた。

だけど、知らなかった。

こんなに尊いストーリーだったとは。

ヴァイオレットエヴァーガーデン素晴らしすぎた

日がなGW、自粛とか、夫の持ち帰りの仕事とか、私のブログの整備とかで、全く旅行とかできませんでした。

去年もどこにも行けなかったのに、何に怒ればいいのやら・・。

で、1日1話を楽しみに見ていた『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を、夜中に一人楽しむ事にしました。

いや、日中でもいいのだけれど、素直に感動して涙が出たりするから、これは一人の世界で一人で楽しみたい・・。

あらすじを一言でいうと、とある女の子が感情を習得していく物語なのですが、1話1話が珠玉で、どれをとっても尊い物語なのです。

ストーリーが珠玉でとても素晴らしいから、ひとつの話が終わると胸いっぱいで、次の話に突入する事ができず、余韻に浸りたくなるのです。

『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は、基本1話完結。

感動は、共有したい方や一人でかみしめたい方色々ですが、実は私、どちらかというと感動を共有したい方。

ですが、この作品に関しては、一人で楽しみ、感動を噛みしめたいと思ってしまうくらい、なんか、共通の話題にしたいとも、思わないんですよね、今のところ。

自分の心の中に取っておいて、宝石のように大事にしたい本や言葉、作品て、ありませんか?

考察も必要ないし、議論もしたくない。

ただ、大事にとっておきたい作品、そんな存在。

時代はきっと、80年位昔。

もしかしたら、100年以上前なのかもしれない。

架空の都市でのお話ですが、読み取れる雰囲気は、イギリスとかドイツ。
(物語中に出てくる「ライデン」等の都市は、オランダに実在するらしいです。)

大きな戦争が終了し、人々が立ち直る中、「自動手記人形(以下ドール)」という職業が生まれます。

それは、字が書けなかったり、語彙力がなかったり、気持ちが上手く表せない人達への代筆サービスであり、公的な文章の代筆サービスでもあります。

うん、字が書けないとか、読めない人が、普通にいる時代で、そういう世界なんですね。

その、言葉にできない気持ちを文章にするのが生業のドールの目を通して、人々の人生が映し出される群像劇のような物語になっています。

ストーリーは毎回秀逸で、意識しなくても瞳からあふれる涙を止められないくらい、心に響いてきます。

私はちょっと、ストーリーを斜に見てしまう癖があり、泣かせる物語にはあざとさを感じてしまう事が多いのですが、毎回こんなに胸がいっぱいになってしまうのに、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』には、そのあざとさが感じられません。

それは多分、ストーリーが素晴らしいのはもちろんだけど、主人公のヴァイオレットの語り口がクールだからだと思うんですよね。

彼女は色々あって、表面上の感情の起伏がほとんどありません。

なので、なんというか、お涙頂戴のオーバーアクションが無く、感動や感情の押し付けもない。

人々の人生は、ヴァイオレットの目を通して第三者的な目線で描かれており、私達は純粋に、そのストーリーに感動して、涙を流してしまうのです。

主人公に感情移入する部分もありますが、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』はそういうタイプの物語ではなく、あくまでも、一つ一つのストーリーにあてられた、人の人生を垣間見るタイプの物語にできています。

『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の原作は京アニ大賞受賞作の小説。

という事で、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』をほとんど何も知らずに視聴し始めた私ですが、本当にやられました。

こんな話が、令和の世に普通にあるとは・・・。

(発表されたのは平成ですが・・・)

元々は、2015年12月に刊行された、暁佳奈さんの小説が原作とか・・。

しかも、ライトノベルなのこれ・・?

Wikipediaによるとこの作品は、第5回京都アニメーション大賞の大賞も受賞していて、2021年時点では、大賞を受賞したのはこの作品のみとか・・。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 原作小説 全巻セット KAエスマ文庫 上巻 下巻 外伝 エバーアフター 京アニ
ノーブランド品

製作が京都アニメーションだという事は知っていたのですが、この作品を見て、知って、あの事件がとても悔やまれています。

当時もかなりショックを受けましたが、もう、言葉にもできません。

今日は、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』が素晴らしすぎたので、その気持ちを文字にしたくて、記事にしました。

あらすじもほとんど書いていません。

ヴァイオレットほどの語彙力も文章力もないですが、作品の良さは伝わったでしょうか??

あらすじは、それが必要な人がいるから私は結構ブログに書いているのですが、この作品だけは、今ここで書くことができません。

是非、その作品を見て、感じてもらいたいと思っています。

ただ、2021年5月の時点では、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は配信サービスではネットフリックスのみでしか視聴できず、契約していない人はDVDを借りるか買うかでしか見ることができません。

近くにレンタルがある人は、是非DVDを借りて、見てみて下さい。

ネットフリックスを契約する場合、990円~1,980円のコースがあり、一般的なものは、1,490円/月となります。

各社の配信サービスと比べると、ちょっとだけお高いです・・。

ラインナップは豊富なので、映画が好きなら、試しにネットフリックスを契約するのもいいかもしれません。

一応、外伝も見ることができます。

2020年に興行成績21億円を突破した劇場版は、2021年8月にDVD化の予定で、現在予約受付中となっています。第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞も受賞しています。

ネットフリックスでもまだ見ることはできません。

私もまだ見ていないです・・。

不覚・・。

こんな事なら、内容を知らなくても見ておくべきだった・・。

しばらくしたら、ネットフリックスで見られるだろうか・・?

最近はアニメも2クールの放送が主流で、ラストまで26話位あるのが普通ですが、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は、全13話です。

自分にもこんな心が残っていたのかと、はたと気づかせられる珠玉の作品。

まだ見たことが無い方は、是非ご覧になってください。

それではまた。