すごく話題になっている事は、知っていた。
鬼滅の刃のロケットスタートの裏で、興行成績が驚異的だったのも、噂には聞いていた。
だけど、知らなかった。
こんなに尊いストーリーだったとは。
ヴァイオレットエヴァーガーデン素晴らしすぎた
日がなGW、自粛とか、夫の持ち帰りの仕事とか、私のブログの整備とかで、全く旅行とかできませんでした。
去年もどこにも行けなかったのに、何に怒ればいいのやら・・。
で、1日1話を楽しみに見ていた『ヴァイオレットエヴァーガーデン』を、夜中に一人楽しむ事にしました。
いや、日中でもいいのだけれど、素直に感動して涙が出たりするから、これは一人の世界で一人で楽しみたい・・。
あらすじを一言でいうと、とある女の子が感情を習得していく物語なのですが、1話1話が珠玉で、どれをとっても尊い物語なのです。
ストーリーが珠玉でとても素晴らしいから、ひとつの話が終わると胸いっぱいで、次の話に突入する事ができず、余韻に浸りたくなるのです。
『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は、基本1話完結。
感動は、共有したい方や一人でかみしめたい方色々ですが、実は私、どちらかというと感動を共有したい方。
ですが、この作品に関しては、一人で楽しみ、感動を噛みしめたいと思ってしまうくらい、なんか、共通の話題にしたいとも、思わないんですよね、今のところ。
自分の心の中に取っておいて、宝石のように大事にしたい本や言葉、作品て、ありませんか?
考察も必要ないし、議論もしたくない。
ただ、大事にとっておきたい作品、そんな存在。
時代はきっと、80年位昔。
もしかしたら、100年以上前なのかもしれない。
架空の都市でのお話ですが、読み取れる雰囲気は、イギリスとかドイツ。
(物語中に出てくる「ライデン」等の都市は、オランダに実在するらしいです。)
大きな戦争が終了し、人々が立ち直る中、「自動手記人形(以下ドール)」という職業が生まれます。
それは、字が書けなかったり、語彙力がなかったり、気持ちが上手く表せない人達への代筆サービスであり、公的な文章の代筆サービスでもあります。
うん、字が書けないとか、読めない人が、普通にいる時代で、そういう世界なんですね。
その、言葉にできない気持ちを文章にするのが生業のドールの目を通して、人々の人生が映し出される群像劇のような物語になっています。
ストーリーは毎回秀逸で、意識しなくても瞳からあふれる涙を止められないくらい、心に響いてきます。
私はちょっと、ストーリーを斜に見てしまう癖があり、泣かせる物語にはあざとさを感じてしまう事が多いのですが、毎回こんなに胸がいっぱいになってしまうのに、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』には、そのあざとさが感じられません。
それは多分、ストーリーが素晴らしいのはもちろんだけど、主人公のヴァイオレットの語り口がクールだからだと思うんですよね。
彼女は色々あって、表面上の感情の起伏がほとんどありません。
なので、なんというか、お涙頂戴のオーバーアクションが無く、感動や感情の押し付けもない。
人々の人生は、ヴァイオレットの目を通して第三者的な目線で描かれており、私達は純粋に、そのストーリーに感動して、涙を流してしまうのです。
主人公に感情移入する部分もありますが、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』はそういうタイプの物語ではなく、あくまでも、一つ一つのストーリーにあてられた、人の人生を垣間見るタイプの物語にできています。
『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の原作は京アニ大賞受賞作の小説。
という事で、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』をほとんど何も知らずに視聴し始めた私ですが、本当にやられました。
こんな話が、令和の世に普通にあるとは・・・。
(発表されたのは平成ですが・・・)
元々は、2015年12月に刊行された、暁佳奈さんの小説が原作とか・・。
しかも、ライトノベルなのこれ・・?
Wikipediaによるとこの作品は、第5回京都アニメーション大賞の大賞も受賞していて、2021年時点では、大賞を受賞したのはこの作品のみとか・・。
製作が京都アニメーションだという事は知っていたのですが、この作品を見て、知って、あの事件がとても悔やまれています。
当時もかなりショックを受けましたが、もう、言葉にもできません。
今日は、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』が素晴らしすぎたので、その気持ちを文字にしたくて、記事にしました。
あらすじもほとんど書いていません。
ヴァイオレットほどの語彙力も文章力もないですが、作品の良さは伝わったでしょうか??
あらすじは、それが必要な人がいるから私は結構ブログに書いているのですが、この作品だけは、今ここで書くことができません。
是非、その作品を見て、感じてもらいたいと思っています。
ただ、2021年5月の時点では、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は配信サービスではネットフリックスのみでしか視聴できず、契約していない人はDVDを借りるか買うかでしか見ることができません。
近くにレンタルがある人は、是非DVDを借りて、見てみて下さい。
ネットフリックスを契約する場合、990円~1,980円のコースがあり、一般的なものは、1,490円/月となります。
各社の配信サービスと比べると、ちょっとだけお高いです・・。
ラインナップは豊富なので、映画が好きなら、試しにネットフリックスを契約するのもいいかもしれません。
一応、外伝も見ることができます。
2020年に興行成績21億円を突破した劇場版は、2021年8月にDVD化の予定で、現在予約受付中となっています。第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞も受賞しています。
ネットフリックスでもまだ見ることはできません。
私もまだ見ていないです・・。
不覚・・。
こんな事なら、内容を知らなくても見ておくべきだった・・。
しばらくしたら、ネットフリックスで見られるだろうか・・?
最近はアニメも2クールの放送が主流で、ラストまで26話位あるのが普通ですが、『ヴァイオレットエヴァーガーデン』は、全13話です。
自分にもこんな心が残っていたのかと、はたと気づかせられる珠玉の作品。
まだ見たことが無い方は、是非ご覧になってください。
それではまた。