『スピナマラダ!』が面白かったので、聖地苫小牧を見学してきました

「『スピナマラダ!』が面白かったので、聖地苫小牧を見学してきました」のアイキャッチ画像

🔸🔸

記事中にあるリンクには、広告が含まれることがあります ※案件は一切ありません

こんにちは。

今日は、漫画「ゴールデンカムイ」の作者である、野田サトルさんがその前に連載していた『スピナマラダ!』の聖地巡礼に来ています。

『スピナマラダ!』はアイスホッケーを題材としたスポーツ漫画で、全6巻のコミックとなっています。

正直な所、打ち切りになった漫画なのですが、初連載とは思えぬ画力や光るギャグ、アイスホッケーをめぐる男たちの熱き戦いと、ゴールデンカムイの原点である事がひしひしと伝わる、すごく面白い漫画です。

なのに、マイナー競技であるアイスホッケーを扱った事が災いしたのか、10回くらい暗唱しないと覚えられない不明なタイトルがまずかったのか(これは、作者もインタビューで『よくなかった・・。』と言っている)作者の絵柄が昭和を感じさせるからか、はたまた、人類はまだ、野田サトルに追いつけなかったからなのか分かりませんが、すごく面白いのに、人気が出ないまま終了した、とても残念な漫画でもあります。

和歌美ちゃんが登場し、ストーリーに華と笑いを添え、チームの大きな山場と分岐を迎えたところで、いきなり最終章なんだもんなぁ・・。

ただ、打ち切りとは言いながらも、しっかりラストまで『スピナマラダ!』の世界を全うし、やっつけ仕事的な雰囲気などは微塵も感じさせないストーリーと構成は、お見事の一言。

最終回で、泣いちゃった人もいるらしいですよ。

そんな訳で、苫小牧には最近、趣味のバードウォッチングで出没している事もあり、ついでに行ってきました。

聖地巡礼!!

苫小牧駅から、王子スケートセンター、白鳥アリーナ

苫小牧駅北口の写真
通学で、何度か登場する駅の出口

まずは、苫小牧駅に到着です。

ここは、漫画でも何度も登場する場所です。

苫小牧駅の改札は一か所なのですが、出口が南口と北口に分かれており、主人公の白川朗や妹のハルナがいたのは、「北口」です。

苫小牧駅写真
こういう所でバスを待っていたと思われる
苫小牧駅写真
この渡り廊下的な部分も、登場します

苫小牧駅北口からは、勇払高校のモデルとなった「駒澤高校」へのバスが出ているので、ロウもハルナもここでバスを待っていたのでしょう。

因みに、駒澤高校は、野球の田中将大選手の母校でもあります。

王子製紙の煙突写真
たまに登場していた、「王子製紙の煙突も見えます。

アイスホッケーの聖地、白鳥王子アイスアリーナと、今は亡き王子スケートセンター

アイスホッケーと言えば、スケートリンク。

『スピナマラダ!』ではスケートリンクが頻繁に登場しますが、中でも、宮森中学や勇払高校があった苫小牧のリンクは、頻繁に登場します。

王子スケートセンター写真
王子スケートセンター。ここに・・、ロウが・・!

という事で、「王子スケートセンター」。

源間兄弟が在籍していた中学「北陵中学校」が練習していたリンクです。

以降、ちょくちょく登場し、高校選抜の勇払高校VS八戸清里高校の試合時は、ここが舞台となります。

王子スケートセンター写真

「王子製紙」の名を冠にもつスケートセンターは、文字通り王子製紙が運営していたのですが、色々あって、現在では閉鎖されています。

スケートセンター現役時代は、アイスホッケーのドラマ(名前は忘れた)のために、木村拓哉と坂口憲二がホッケーの指導を受けに来たり、王子ネピアが浅田真央のスポンサーだった絡みで、真央ちゃんがここに練習しに来たりと、華々しい過去がありました。

王子スケートセンターアップ写真
廃墟となっていますが、建物はまだ残されています。

王子スケートセンター

〒053-0027

北海道苫小牧市王子町2丁目1−1

白鳥アイスアリーナ写真
白鳥王子アイスアリーナ

白鳥王子アイスアリーナです。

実は、王子スケートセンターの並び、数十メートルくらいの所にあります。

セットで訪れるのがおススメ。

「レッドイーグルス北海道(昔の王子イーグルス)」の本拠地でもあり、数年前、浅田真央が、「サンクスツアー」でも訪れています。

白鳥アイスアリーナのヒキ写真

白鳥アイスアリーナは、勇払高校の20連覇がかかっていた、インターハイ「勇払VS清里」の決勝戦が行われたリンクです。

その様子は、『スピナマラダ!』の第二巻をご覧あれ!

白鳥王子アイスアリーナ

〒053-0021

北海道苫小牧市若草町2丁目4−1

勇払高校入学後!北大演習林とハイランドスケートセンター

主人公のロウと、源間弟は、揃ってアイスホッケーの強豪「勇払高校」に入学します。

二瓶先生と先輩たちの厳しい陸トレは、北大演習林と緑が丘公園が主となり、ホッケーの練習はハイランドスケートセンターへと移動します。
(正式名称は「北海道大学苫小牧研究林」)

勇払高校のモデルである駒澤高校は、北大研究林の裏に立地していて、研究林は、今でも陸上部などの部活動で使われているようです。

そう言えば、この間バードウォッチングに来た時も、高校生がランニングしてた。

という事で、苫小牧研究林。

苫小牧演習林入り口写真
北大演習林山小屋の写真

北大研究林に来たら、山王神社!?山王神社までの道のりを解説

北大研究林は、かなり広いです。

というより、山をそのまま管理している感じで、林内にはビオトープや川などもあるのですが、立ち入り禁止区域も沢山ありますのでご注意。

ここは、本当は北海道大学の研究施設なんですよ・・。

で、ここに来たら、まずは「山王神社」。

あの坂がどんなものか拝まないと。

でも、研究林は超広いし、どこにあるのか分からない人も多い(私は迷った)ので、行き方を解説します。

苫小牧研究厘入り口の写真
苫小牧研究林入り口はこちら

ここはちょっと車でないと行くのが難しいのですが、入り口はこのようになっています。

苫小牧研究林入り口から続く道の写真
ここからさらに奥へ・・

手前に駐車場がありますが、その先まで進みます。

奥まで進むと、先程の山小屋がある駐車場に到着します。

北大演習林山小屋の写真
ここです。

ここの駐車場に車を停めたら、山小屋まで来てみて下さい。

この山小屋の向かって右側に、道が続いています。

この看板が見印です

「オンコの森」という看板がすぐ近くにあるので、これを目印に。

山王神社入り口写真
山王神社入り口

山王神社入り口にはそれっぽい杭が打ってあるので、山小屋まで行けばすぐに分かると思います。

昔はここに、鳥居があったそうだ・・。

では、どんなもんなのか、登ってみましょう。

山王神社入り口から坂を見上げる写真
坂が急で、上が見えない・・!
何でロウだけが制服なのかは、コミックを読もう!

ロウ曰く、「坂じゃなくてカベだろ。」

山王神社坂の写真

写真だとそんなに急には見えないのだけど、ホントに壁のような坂でした。

頂上に、小さな祠が見えてます・・。

あともう少し・・、だけど、足が持ち上がらない~!

今日はバードウォッチングも兼ねているので、私は首から2キロのカメラとレンズをぶら下げてます・・。

き・・厳し~・・。

(しかし、レンズが望遠の為、記事の写真は全てコンデジで撮影しています)

山王神社祠の写真
と・・遠かった・・

と・・、到着した・・。

ここは、ロウが飛び乗ろうとした祠だ・・。

山王神社の鳥居と祠の写真
山王神社から坂を見下ろす写真
行きはよいよい帰りは恐い、急な坂道・・

北海道大学苫小牧研究林

〒053-0035
北海道苫小牧市高丘

☞地図のリンク

緑が丘公園とハイランドスケートセンターは、同じ場所に・・

ハイランドスポーツセンター正面写真

舞台が中学から高校に変わると、練習リンクはハイランドスポーツセンターに変わります。

ここは、勇払高校のホームグラウンド。

というか、ホームリンク。

北大研究林からは、車で5分位で到着します。

この場所は、「緑が丘公園」といって、スケートリンクの他にも大きな野球場や陸上競技場、サッカー場などが併設されており、スポーツシーズンには沢山のキッズや学生達が集います。

二瓶先生が立っていた、特徴的なすべり台も、ここにあります。

ローラーすべり台写真
屋根は無くなったようだ

勇払高校の生徒は、北大演習林からここまでランニングで移動している様でしたが、園内は山で、とても広く、車で移動できる道も整備されています。

所で、ハイランドスポーツセンターの画像をもう一度比べてご覧ください。

ハイランドスポーツセンター正面写真

写真と漫画が若干違うようですが、それもそのはず。

ハイランドスポーツセンターはまだ健在ですが、ロウたちが通っていたのは、こちら⤵。

ハイランドスポーツセンター屋内リンクの写真
ハイランドスポーツセンター屋内リンクの写真

ハイランドスポーツセンターの横に、今は使用されていない建物があります。

ここが、ロウ達が練習に通った、アイスホッケー用の屋内リンクです。

今も稼働しているスポーツセンター側のリンクは、スピードスケート用の屋外リンクとなっていて、屋内用のリンクは、すでに閉鎖となっていました・・・。

・・・、少子高齢化の波・・、ここまで・・?

ハイランドスポーツセンター

〒053-0035

北海道苫小牧市高丘41

野田サトル氏、次の構想既にあり?白石か、スピナマラダか、別の漫画か

そんな訳で、今日は『スピナマラダ!』の紹介と、聖地巡礼の記事でした。

野田サトル氏は、インタビューで、ゴールデンカムイ最終回の後はスピンオフを描くのも全く問題ないと回答しています。

「ゴールデンカムイ」には、『それはまた別のお話』というくだりがいくつもあるので、その話を全回収して欲しい気持ちもありますが、作者は白石の網走時代を描きたいと答えています。

それと、中途半端で終わってしまった、『スピナマラダ!』を、ちゃんとした形で完結させたいとも言っていて、一部では『スピナマラダ!』の執筆に入っているんじゃないかとの噂もあります。

データソースは掲示板ですけどねw。

どの話も興味あるし、スピナマラダも再開して欲しい。

だって、源間兄ちゃんだって、終了時にはまだ高校2年だった。

・・、しかし、作者の頭の中には、既に次の漫画の構想もあるようです。

ほんとに、天才か?野田サトルは・・。

という事で、『スピナマラダ!』は6巻で打ち切りになっちゃってますけど、本当に面白いので、読んだ事ない人は、是非読んでみて下さい!

6巻まであっという間ですよ。

個人的には、ロウの華やかなフィギュアスケートも見たかったですけどね。

それではまた。

書籍サイトへのリンク(電子含)を開くを閉じる